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「プレーオフでガス欠に…」。KCPが連覇を逃したナゲッツの敗因を分析「第1シードを手にするために、エナジーを消費してしまった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.25

ナゲッツからマジックに移籍したコールドウェル・ポープが、昨季の敗因を分析した。(C)Getty Images

 現地時間7月24日、ゴールデンステイト・ウォリアーズに所属するドレイモンド・グリーンのポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』の最新エピソードが公開された。

 今回のゲストには、オフにプレーヤーオプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になり、デンバー・ナゲッツからオーランド・マジックへ移籍したケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(KCP)が出演した。

 31歳のウイングプレーヤーは、2020年にロサンゼルス・レイカーズ、23年にはナゲッツでNBAチャンピオンに輝いた実力者。3ポイントとディフェンスに秀でたリーグ有数の3&Dとして知られ、今季はパオロ・バンケロやフランツ・ヴァグナーら魅力的な若手が揃うマジックでの貢献が期待される。

 ナゲッツは一昨季にウエスタン・カンファレンス首位の53勝29敗(勝率64.6%)を記録し、プレーオフを16勝4敗、ホームのボール・アリーナでは10勝1敗と無類の強さを見せて初優勝。しかし昨季はオクラホマシティ・サンダー、ミネソタ・ティンバーウルブズと熾烈な首位争いの末、レギュラーシーズン最終戦まで順位がわからない戦いを強いられた。
 
 最終的に球団タイ記録となる57勝25敗(勝率69.5%)の成績を残したものの、KCPはこれがプレーオフに影響してしまったと語る。

「プレーオフを迎えるにあたって、選手たちは(シーズン終盤に)休養する。しかし昨シーズンは第1シードを手にするために、ほとんどのエナジーを消費してしまったように感じる」

 ホームコート・アドバンテージを獲得するべく、オールスターブレイク後の12試合で11勝をあげるなど"プレーオフモード"で戦ったナゲッツだが、4月12日のサンアントニオ・スパーズ戦を落としたことで自力での第1シード獲得が絶望的に。最終戦となった14日のメンフィス・グリズリーズ戦も主力をコートへ送り込んで勝ち切り、サンダーに次ぐ第2シードを手にした。

 迎えたプレーオフ、ナゲッツはロサンゼルス・レイカーズを4勝1敗で撃破してファーストラウンドを突破。だがウルブズとのカンファレンス・セミファイナルでは2連敗から3連勝で王手をかけるも、第6戦から2連敗を喫して連覇への道が絶たれた。

 だがコールドウェル・ポープによると、ナゲッツは1回戦でレイカーズに敗れていてもおかしくなかったという。
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「毎試合、彼らに10点差、あるいは20点くらいリードされていたから…」