パリ五輪

日本の次の相手、フランスがブラジルに12点差勝利!怪物ウェンバンヤマが五輪デビュー戦で19得点、スティールとブロック計7本<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.28

NBAの昨季新人王ウェンバンヤマが攻守で躍動し、地元フランスが白星スタートを飾った。(C)FIBA

 7月27日、パリ五輪の男子バスケットボールが開幕し、日本代表(FIBAランキング26位)は、W杯王者のドイツ(同3位)に77-97で敗れ黒星スタート。その約2時間後に行なわれた同グループのフランス(同9位)vsブラジル(同12位)は、地元のフランスが78-66で勝利した。

 下馬評では5人の現役NBA選手を擁するフランスが有利と思われていたなか、序盤はブラジルが主導権を掌握。Bリーグのアルバルク東京に所属するレオナルド・メインデルが立ち上がりに2本の3ポイントを決めるなど、第1クォーターを23-15と制してみせる。

 第2クォーターも4分が経過して6点のリードを保つが、ここで劣勢のフランスが反撃。立役者は今大会最長身222cm(NBA登録は224cm)の怪物、ヴィクター・ウェバンヤマだ。

 まずは3ポイントで点差を縮めると、守備では昨季NBAトップに輝いたブロックショットを炸裂。さらに240cm超のウイングスパンを生かしたダンクを連発し、34-34の同点に。前半終了間際にはエバン・フォーニエが3ポイントを突き刺し、この試合初めてリードを奪って折り返した。
 
 39-36で迎えた後半もウェンバンヤマと216cmのルディ・ゴベアがブロックを連発するなど、守備を締め上げたフランスがリードを守って勝利。第3クォーターは相手を9点に封じると、最後はホームの大声援の力も借りて世界最終予選を勝ち上がってきたブラジルを退けた。

 ウェンバンヤマは31分22秒の出場で19得点(フィールドゴール7/13、3ポイント1/4、フリースロー4/7)、9リバウンド、2アシストを記録。さらに4スティール、3ブロックと持ち前の守備力を遺憾なく発揮し、華々しいオリンピックデビューを飾った。

 そのほか、フランスはチーム最長の34分19秒出場したベテランのニコラ・バトゥームが最多タイの19得点。ゴベアとフォーニエは各7得点と2桁得点は2人にとどまったが、最終的に相手のフィールドゴール成功率を40.4%に抑える堅守が光った。

 初戦を終えてグループBはドイツとフランスが勝利、ブラジルと日本が黒星発進で以下の順位に。日本は現地30日(日本時間31日00:15)にフランス、8月2日(同2日18:00)にブラジルと対戦する。

■グループB途中経過
※第1戦終了時点。カッコ内は得失点差。グループ上位2チーム+各グループ3位チームの中の成績上位2チームが決勝トーナメントに進出。

1位 ドイツ/1勝0敗(+20)
2位 フランス/1勝0敗(+12)
3位 ブラジル/0勝1敗(-12)
4位 日本/0勝1敗(-20)

構成●ダンクシュート編集部

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