パリ五輪

【パリ五輪】鮮烈なオリンピックデビューを飾ったウェンバンヤマ。同僚バトゥームは「彼とプレーするのは簡単」と大絶賛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.29

オリンピックデビュー戦で、ウェンビーは見事な活躍を見せた。(C)Getty Images

 日本時間7月27日、パリオリンピックのバスケットボール男子予選ラウンドが幕を開け、グループBではドイツが97-77で日本を、フランスが78-66でブラジルを下し、それぞれ1勝目を手にした。

 開催国のフランスはニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)が19得点、5リバウンド、2アシスト、2スティールをマーク。NBAキャリア16年を誇る35歳のベテランフォワードは、ゲームハイの34分19秒プレーしチームを勝利に導いた。

 そんな彼と同等、いやそれ以上の活躍を見せたのが、フランスの新エース、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)だ。この日がオリンピックデビューとなった20歳の俊英は、31分22秒のプレータイムで19得点、9リバウンド、2アシスト、4スティール、3ブロックと攻守で暴れ回った。

 鮮烈デビューを飾ったウェンバンヤマを、バトゥームは試合後にこう称えていた。
 
「彼とバスケットボールをプレーするのは簡単さ。まずサイズがある。それにゲームをよくわかっているんだ。僕はこれまで素晴らしい選手たちと一緒にプレーしてきた。彼は高度なバスケットボールIQが備わった若手だから、プレーするのは簡単で、彼にボールを託せばいい。彼はそれだけ良い選手ってことなのさ」

 オリンピックでの初ゲームを終えたウェンビー自身はこう語る。

「自分が持つすべてを発揮している。それにチームメイトたちとたくさんコミュニケーションをとっているよ。犠牲ってやつだね。僕らは(金メダル獲得という)目的のためにここにいる。このチームがシステムの中に僕を溶け込ませようとしてくれたことを有り難く思っているよ」

 超新星に導かれたフランスは、初の金メダルを手にすることができるのか。次戦は31日、八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)、渡邊雄太(元ブルックリン・ネッツほか)らを擁する日本と対戦する。

文●秋山裕之(フリーライター)

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