まさかの退場処分に疑問の声が噴出している。　

　現地７月30日、パリ五輪は男子バスケットボールのグループリーグ第２戦が行なわれ、日本代表（世界ランク26位）は開催国のフランス代表（同ランク９位）と対戦し、延長戦の末に90－94で敗れ大金星を逃した。

　完全アウェーの雰囲気のなか、格上相手に互角の戦いを演じていた日本。しかし、終盤に疑問の笛が吹かれた。日本は最終クォーター序盤、大黒柱・八村塁の連続３ポイントで70－72と２点差に迫っていたが、残り８分31秒でその八村が２度目のアンスポーツマンライクファウルを犯し、退場する窮地に陥った。

　すでにアンスポーツマンライクファウルをひとつ受けていた八村は、ゴール下で相手のシュートに対して腕を出して防ごうとした。しかしここで、レフェリーは笛を吹き、八村のプレーについてビデオ判定に。エースは困惑した表情を浮かべるなか、結果は「アンスポーツマンライクファウル」と裁定された。28分２秒の出場で24得点３リバウンドと、攻守で躍動した八村はうつむきながらコートを去った。

　大黒柱を失ったチームはその後フランスを寸前まで追い詰め、残り10秒まで４点をリードしていたが土壇場で追いつかれてしまい、ついに延長戦で力尽きてしまった。
  　結果的に日本にとって痛すぎる判定となった八村の退場処分。この判定に海外メディアも大きく反応を示しており、批判の声が噴出。そのジャッジを疑問視している。

　例えば、米放送局『Fox News』や『ESPN』、『CBS』など大手放送局の人気バスケットアカウントである『Legion Hoops』は公式Ｘ（旧ツイッター）に、八村が退場を宣告された場面を共有。「これは史上最も最低なアンスポーツマンライクファウルのひとつだ。ルイ・ハチムラがパリ五輪のフランス戦で退場となった」と報告した。そして最後に「ひどい」と付け足し、憤りを隠せなかった。

　他にも、八村が所属するNBAロサンゼルス・レイカーズの専門メディア『Lakers Legacy』も同じく「ひどい」と反応。レフェリーの判定に納得がいかなかった。

　グループリーグＢ組の日本はドイツとの初戦を落としており、フランス戦の黒星で２連敗となった。五輪初の決勝トーナメント進出に向け、もう負けられない第３戦は世界ランク12位のブラジルと８月２日に対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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