現地時間７月30日、パリ五輪男子バスケットボールの１次リーグが行なわれ、日本代表（世界ランク26位）はフランス代表（同９位）と対戦。第４クォーターの残り10秒までリードしていたものの追いつかれ、延長の末に90-94で敗れた。「大金星」を掴むことはできなかったが、強豪をあと一歩まで追い詰めた。

　第１クォーター、日本は八村塁、河村勇輝らのシュートが決まり、得点を重ねた。それに対しフランスも高確率で３Pを沈め、25-32と日本が７点のビハインドを背負う。

　八村とジョシュ・ホーキンソン、富樫勇樹の３Pシュートなどで追い上げた日本は、第２クォーターで一時的に42-40と逆転。しかしフランスのビクター・ウェンバンヤマやエバン・フォーニエに得点を許し、再びリードを許す。それでも44-49と５点差にまで詰め寄り、前半を折り返した。

　後半突入後も一進一退の攻防が繰り広げられ、64-69と日本の５点ビハインドで最終クォーターへ。８分強を残したところで八村がこの日ふたつ目のアンスポーツマンライクファウルをとられ退場となったが、河村がさらに積極的に得点を狙う姿勢を見せ、再逆転に成功する。しかし、残り10秒のところで同点とされ、延長戦で力尽きた。
  　日本の健闘には、海外メディアからも賛辞が贈られている。中国ポータルサイト『捜狐（ソーフー）』では、試合結果を報じるとともに、「日本男子バスケットボールチームはチーム史上最も素晴らしい試合をした」と戦いぶりを大絶賛。「とくに河村勇輝選手は、フランスの２メートルプレーヤーのディフェンスを前にも臆することなく攻撃を続けた。終わってみれば、彼はゲームハイの29得点を記録した」と評している。

　また同メディアは、「今年初めのアジアカップ予選で中国は日本に敗れたが、それがいわゆる番狂わせではなかったということが証明された」として、日本の激闘を称えた。

　大舞台での日本選手の奮闘は、世界中を熱くさせた。悲願の１勝は決して遠くはない、そう感じさせる試合内容だった。

構成●THE DIGEST編集部

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