パリ五輪

【パリ五輪】バスケ男子、無念の予選ラウンド敗退。格上ブラジル相手に後半1点差まで迫るも、オリンピック52年ぶりの勝利ならず<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.02

連日の活躍で日本を牽引した河村。しかしオリンピックの壁は高かった。(C)Getty Images

 悲願のオリンピック1勝は今回も叶わなかった。

 8月2日、パリ五輪の男子バスケットボール予選ラウンド最終戦で日本代表(FIBAランキング26位)はブラジル(同12位)と対戦。84-102で敗れ、3連敗で今大会を終えた。

 試合前、エースの八村塁が前戦の負傷により離脱することが発表された日本。先発は河村勇輝、比江島慎、吉井裕鷹、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの5人が並んだ。

 立ち上がり、ホーキンソンの得点と河村の3ポイントで7-2と先行した日本だが、ブラジルの高い運動能力と高精度の3ポイントに苦しめられ、20-31で第1クォーターを終える。

 第2クォーターは富樫勇樹と渡邊、馬場雄大の3ポイント攻勢で一時2点差まで迫ったものの、再び相手の長距離砲が火を噴き、最大14点差を背負う展開に。前半は相手に13本中11本もの3ポイントを許し、44-55の11点ビハインドで折り返しとなった。
 
 それでも日本は後半、W杯でも見せた底力を発揮する。口火を切ったのはホーキンソンだ。出だしから連続で3ポイントを決めると、速攻でも最前線を走り、チームを鼓舞。これに周りも呼応し、河村がレイアップに3ポイント、吉井がオフェンシブ・リバウンドからゴールを奪って73-77と差を縮めて第4クォーターを迎えた。

 勝負のラスト10分もホーキンソンが最初の攻撃で3ポイントを決めて1点差に接近。その後もチーム一丸の懸命な守備で食い下がるが、徐々に攻撃が停滞する日本を尻目に、ブラジルは今大会最年長41歳のマルセロ・ウェルタスが5連続得点、さらにアルバルク東京のレオナルド・メインデルに3ポイントを決められ残り2分で14点差に。最後は主力をベンチに下げ、激闘に終止符が打たれた。

 日本は3ポイント6本中5本を沈めたホーキンソンが26得点、10リバウンド、2ブロック、河村が21得点、10アシストで2人がダブルダブル。渡邊が14得点、9リバウンド、3ブロック、馬場が11得点、3ポイントはチーム全体で41本中16本、成功率39.0%を記録したが、相手に同成功率60.7%(17/28)を許し、打ち負けた。

 1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの1勝、そして日本男子バスケ史上初の決勝トーナメント進出を目指した今大会。結果は0勝3敗、得失点差-42という形で幕を閉じた。

構成●ダンクシュート編集部
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