日本男子バスケ界初の「ベスト8」を目標に掲げてパリオリンピックに臨んだAKATSUKI JAPAN。結果は3戦全敗に終わったものの、NBAのスター軍団アメリカを筆頭に、“歴代最高クラス”とも評されるハイレベルな五輪の舞台で確かな爪痕を残した。
特に2試合目のフランス戦は、前回銀メダルの開催国に対して残り16秒まで4点のリードを奪うなどジャイアントキリング目前まで迫った。延長に持ち込まれ、最後は4点差で敗れたが、普段はバスケットボールを特別追っていないような一般の視聴者も含め、日本バスケの躍進ぶりに興奮を覚えた人は少なくないだろう。
巷では「4年後に期待!」と早くも2028年のロサンゼルス五輪に想いを馳せる声が聞かれるが、その「4年後」に再びこの舞台に戻るには、また一から険しい出場権争いを勝ち抜かなければならない。
何しろバスケットボールのオリンピック出場枠はわずか12。今回の日本は、記憶に新しい昨夏の「FIBAワールドカップ(W杯)2023」で“沖縄の歓喜”(アジア1位)を成し遂げ、48年ぶりに自力で出場権を掴み取った。次のロス五輪もまた、その前年にカタールで開催されるW杯で同様の奇跡を起こさなければならないのだ。
(世界最終予選に回った場合は、より難易度が跳ね上がる)
そしてそのW杯に出場するためには、2025年11月から約15か月間にわたって行なわれる過酷なアジア予選をくぐり抜ける必要がある。さらにその予選に参加できるのは、来年8月のアジアカップに出場する16チーム。つまり直近の目標は、サウジアラビアで開催されるこのアジアカップの出場権を掴むことになる。
同予選はすでに始まっており、今年2月の試合で日本は2連勝。2試合目の中国戦では主要国際大会88年ぶりの勝利を収めるなど、幸先のいいスタートを切った。その続きとなる第3戦と4戦が今年11月に予定されており、日本代表としてはこれが次の公式ゲームとなる。
日本チームとしては今季から渡邊雄太がBリーグでプレーすることで、代表にフル参戦することが期待できる反面、八村塁、さらにNBAに挑戦する河村勇輝や富永啓生らのシーズン中の参加は見込めない。その分は国内組の底上げや、新戦力の発掘に努めたいところだ。
世界で勝つために近道はない。4年後に再びオリンピックの舞台に立つべく、まずは3か月後のアジアカップ予選から、日本の新たな挑戦が幕を開ける。
<FIBAアジアカップ2025予選> 出場:24か国
※24チームが4チームずつ6グループに分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を実施。各グループ上位2チーム+各組3位の中の4チームがアジアカップの出場権を得る。
Window1:2024年2月22日○77-56 vsグアム、2月25日○76-73 vs中国
Window2:2024年11月21日vsモンゴル、11月24日vsグアム
Window3:2025年2月20日vs中国、2月23日vsモンゴル
<FIBAアジアカップ2025> 出場:16か国@サウジアラビア
2025年8月5日~17日
<FIBAワールドカップ2027予選> 出場:16か国
※1次ラウンド(Window1~3)は16チームが4グループに分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を実施。各グループ上位3チームが2次ラウンド(Window4~6)に進出。最終的にアジアから8チームがW杯出場権を得る(開催国のカタールを含む)。
Window1:2025年11月24日~12月2日
Window2:2026年2月23日~3月3日
Window3:2026年6月29日~7月7日
Window4:2026年8月24日~9月1日
Window5:2026年11月23日~12月1日
Window6:2027年2月22日~3月2日
<FIBAワールドカップ2027> 出場:32か国@カタール
2027年8月27日~9月12日
<オリンピック2028> 出場:12か国@ロサンゼルス
2028年7月14日~
構成●ダンクシュート編集部
【パリ五輪】バスケ男子は前回に続き11位で終戦。アメリカ含む4チームが2大会連続で決勝トーナメント進出<DUNKSHOOT>
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特に2試合目のフランス戦は、前回銀メダルの開催国に対して残り16秒まで4点のリードを奪うなどジャイアントキリング目前まで迫った。延長に持ち込まれ、最後は4点差で敗れたが、普段はバスケットボールを特別追っていないような一般の視聴者も含め、日本バスケの躍進ぶりに興奮を覚えた人は少なくないだろう。
巷では「4年後に期待!」と早くも2028年のロサンゼルス五輪に想いを馳せる声が聞かれるが、その「4年後」に再びこの舞台に戻るには、また一から険しい出場権争いを勝ち抜かなければならない。
何しろバスケットボールのオリンピック出場枠はわずか12。今回の日本は、記憶に新しい昨夏の「FIBAワールドカップ(W杯)2023」で“沖縄の歓喜”(アジア1位)を成し遂げ、48年ぶりに自力で出場権を掴み取った。次のロス五輪もまた、その前年にカタールで開催されるW杯で同様の奇跡を起こさなければならないのだ。
(世界最終予選に回った場合は、より難易度が跳ね上がる)
そしてそのW杯に出場するためには、2025年11月から約15か月間にわたって行なわれる過酷なアジア予選をくぐり抜ける必要がある。さらにその予選に参加できるのは、来年8月のアジアカップに出場する16チーム。つまり直近の目標は、サウジアラビアで開催されるこのアジアカップの出場権を掴むことになる。
同予選はすでに始まっており、今年2月の試合で日本は2連勝。2試合目の中国戦では主要国際大会88年ぶりの勝利を収めるなど、幸先のいいスタートを切った。その続きとなる第3戦と4戦が今年11月に予定されており、日本代表としてはこれが次の公式ゲームとなる。
日本チームとしては今季から渡邊雄太がBリーグでプレーすることで、代表にフル参戦することが期待できる反面、八村塁、さらにNBAに挑戦する河村勇輝や富永啓生らのシーズン中の参加は見込めない。その分は国内組の底上げや、新戦力の発掘に努めたいところだ。
世界で勝つために近道はない。4年後に再びオリンピックの舞台に立つべく、まずは3か月後のアジアカップ予選から、日本の新たな挑戦が幕を開ける。
<FIBAアジアカップ2025予選> 出場:24か国
※24チームが4チームずつ6グループに分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を実施。各グループ上位2チーム+各組3位の中の4チームがアジアカップの出場権を得る。
Window1:2024年2月22日○77-56 vsグアム、2月25日○76-73 vs中国
Window2:2024年11月21日vsモンゴル、11月24日vsグアム
Window3:2025年2月20日vs中国、2月23日vsモンゴル
<FIBAアジアカップ2025> 出場:16か国@サウジアラビア
2025年8月5日~17日
<FIBAワールドカップ2027予選> 出場:16か国
※1次ラウンド(Window1~3)は16チームが4グループに分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を実施。各グループ上位3チームが2次ラウンド(Window4~6)に進出。最終的にアジアから8チームがW杯出場権を得る(開催国のカタールを含む)。
Window1:2025年11月24日~12月2日
Window2:2026年2月23日~3月3日
Window3:2026年6月29日~7月7日
Window4:2026年8月24日~9月1日
Window5:2026年11月23日~12月1日
Window6:2027年2月22日~3月2日
<FIBAワールドカップ2027> 出場:32か国@カタール
2027年8月27日~9月12日
<オリンピック2028> 出場:12か国@ロサンゼルス
2028年7月14日~
構成●ダンクシュート編集部
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