現地時間７月31日、フランス代表のレジェンドで、NBAサンアントニオ・スパーズの先発ポイントガードとして４度の優勝を経験したトニー・パーカーのインタビューが米メディア『Yahoo! Sports』へ公開された。

　スパ―ズで１年目を終え、新人王とオールルーキー１stチーム、さらに新人ではNBA史上初のオールディフェンシブ１stチーム入りを果たしたヴィクター・ウェンバンヤマについて、パーカーはレブロン・ジェームズ（ロサンゼルス・レイカーズ）を引き合いに出して称賛。

「僕から彼へ教えることなんてないよ。彼は準備できている。それにプレッシャーや（周囲からの）期待に悩まされることもない。彼はレブロンみたいだ。彼がここへやって来る前に浴びていた注目や期待度の高さを比較できる唯一の対象はレブロン・ジェームズだけ。ヴィクターは、スパーズで信じられないルーキーシーズンを送った。

　だからこそ、彼にはスパーズへたくさんのチャンピオンシップ、フランスのバスケットボール界へ数多くのメダルをもたらしてくれると期待したいね」 　ウェンバンヤマがプレーするフランス代表は、パリオリンピックのグループＢ予選ラウンドを２勝１敗で突破。そのチームで主力の一角を務める20歳は、３試合に出場し平均30.2分のプレータイムで17.0点、10.7リバウンド、3.0アシスト、2.7スティール、2.0ブロックに３ポイント成功率43.8％（平均2.3本成功）と上々のスタッツを残している。

　迎える決勝トーナメントでは、初戦で強豪カナダと対戦する。パーカーが期待した通り、まずは母国フランスに初の金メダルをもたらすことができるか注目だ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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