パリ五輪

もう米バスケ男子が簡単に勝てる時代じゃない! 5連覇達成も4年後のロス五輪は「12人のスターを集めただけではチームを作れない」と英報道

THE DIGEST編集部

2024.08.17

カリー(写真)やレブロンらベテラン勢の活躍が目立ったアメリカ。4年後のロス五輪は顔ぶれが大きく変わりそうだ。(C) Getty Images

 パリ五輪の男子バスケットボールは、アメリカが地元フランスとの決勝戦を98-87で制し、5大会連続となる金メダルに輝いた。最後まで粘りを見せたフランスだったが、ステフィン・カリー、レブロン・ジェームズなど、NBAのスーパースターを揃えたアメリカが地力の差を見せつける結果となった。

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 今大会も予選ラウンドから無敗で頂点に登りつめたアメリカだったが、準決勝のセルビア戦では試合終盤までリードを許すなど、劣勢となる場面もみられた。そのため、4年後のロサンゼルス大会においてアメリカの連覇達成が決して簡単ではないと予測する声も、海外メディアから聞こえてきている。

 イギリスのオリンピック専門サイト『inside the games』は現地時間8月15日、パリ五輪でのアメリカの戦いについて振り返っており、「アメリカの金メダルへの道のりは非常に複雑だった」と評し、セルビア、フランスとのゲーム結果に触れながら、「ヨーロッパのチームはアメリカのレベルに近づきつつある」と説いている。

 アメリカと欧州勢の実力差が縮まっていると見込む同メディアは、「次のオリンピックはアメリカで開催される。バスケットボールは、彼らにとって金メダルを逃すことのできないものだ」と強調。さらに、「2028年には、39歳のレブロン・ジェームズはおそらくもういないだろうが、ロサンゼルス・レイカーズの選手なら何が起こるか分からない。36歳のステフィン・カリーは出場しない可能性が高い。過去4回のオリンピックに出場しているが、LA28では39歳になるケビン・デュラントについては、さらに疑問が残る」と4年後のメンバー構成にも言及する。

 その上で、「12人のスター選手を集めただけではチームを作れない。最高のチームを見つけるには、綿密に計画を立てる必要がある」と指摘。また他にも、「アメリカは、金メダルを獲得するためにはベストを尽くさなければならないことを理解すべき」などと論じている。

 加えて、4年後の「ドリームチーム」の核となるプレーヤーの名前を挙げており、「アメリカの将来のスーパースターになる可能性があるのは、アンソニー・エドワーズだ。彼はミネソタ・ティンバーウルブズでリーダーになることを学んでいるが、ロサンゼルスで失敗できないチームを率いるには、その学びが必要になるかもしれない」と評している。

 今大会のアメリカは、強烈なカリスマ性を誇るベテラン勢がチームを牽引し、5連覇を成し遂げた。しかし、顔ぶれが大きく変わるであろう次回、自国開催での金メダル獲得は決して安泰ではないとみられている。

構成●THE DIGEST編集部

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