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NBA

オラジュワンはヨキッチ、エンビードより上?元同僚のキャセールが言及「アキームはフロアのどこにいてもビーストだった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.08.18

キャセールはエンビードとヨキッチの能力を認めつつも、元同僚のオラジュワンの方が2人より上だと語った。(C)Getty Images

キャセールはエンビードとヨキッチの能力を認めつつも、元同僚のオラジュワンの方が2人より上だと語った。(C)Getty Images

 8月16日(日本時間17日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンがホスト役を務めるポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』の最新エピソードに、サム・キャセール(元ヒューストン・ロケッツほか)がゲストで出演した。

 現在キャセールはボストン・セルティックスのアシスタントコーチを務めており、昨季はリーグ制覇を経験。現役時代は1994、95年にロケッツで連覇、現役最終年の2008年にはセルティックスで3つ目のチャンピオンシップを獲得している。

 キャセールはミネソタ・ティンバーウルブズとセルティックスでケビン・ガーネット、ロサンゼルス・クリッパーズではエルトン・ブランドと共闘したが、一緒にプレーした選手のなかで一番の大物はロケッツ時代のアキーム・オラジュワンだろう。

 1990年代中盤に全盛時を迎えていたオラジュワンは、213㎝・116㎏の体躯で軽快な動きを見せ、好守両面でペイントエリアを支配。当時のリーグにはデイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)やパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)などの好敵手がいたが、“ザ・ドリーム”は彼らを抑えてリーグトップのセンターに君臨した。
 
 オラジュワンはキャリア18シーズンで平均21.8点、11.1リバウンド、2.5アシスト、1.7スティール、3.1ブロックにフィールドゴール成功率51.2%。通算2万6946得点はNBA歴代13位、1万3748リバウンドは同14位、2162スティールは同10位、さらに通算3830ブロック数は堂々トップを誇る。

 華麗な動きと巧みなフェイクを織り交ぜたポストムーブは通称“ドリームシェイク”と呼ばれ、圧倒的な威力を発揮したほか、ミドルシュートも高確率。ディフェンス面でも優秀なリムプロテクターとして相手の前に立ちはだかった。

 現在のNBAにはデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチ(211㎝・129㎏)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード(213㎝・127㎏)というMVP経験のあるビッグマンがいるが、キャセールは彼らよりオラジュワンの方が優れているという。

「アキームはフロアのどこにいてもビーストだった。スコアリング、リバウンド、スティールでNBAのトップ10に入っていたくらいね。ヨキッチはより多くの点を取るだろうけど、勝つのはアキームだろうね。コンスタントにプレッシャーをかけるから、ヨキッチはポストでダメージを与えるには至らないだろう。

 もう一方(ディフェンス)で、ヨキッチに勝ち目はない。ジョエル・エンビードなら手こずらせることができるかもしれないが、アキーム相手では厳しいだろう。アキームなら、ディフェンス時にヨキッチが相手であろうと疲弊させる答えを見つけ出すと私は信じている」

 選手として全盛時のオラジュワン、コーチとしてヨキッチとエンビードを知るキャセールは2人の現役センターの能力を認めつつも、オラジュワンの万能性が彼らを上回っていると語っていた。

文●秋山裕之(フリーライター)

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