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NBA

“金メダリスト”のデュラントとブッカーを擁するサンズに、レジェンドのKGが期待「ほとんどの連中が予想しているよりもいいチームになる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.08.29

アメリカ代表で主軸を担ったデュラント(左)とブッカー(右)を擁するサンズは今季も侮れない。(C)Getty Images

アメリカ代表で主軸を担ったデュラント(左)とブッカー(右)を擁するサンズは今季も侮れない。(C)Getty Images

 フェニックス・サンズは昨季、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーにブラッドリー・ビールを加えた“ビッグ3”を形成して臨むも、レギュラーシーズンをウエスタン・カンファレンス6位の49勝33敗(勝率59.8%)で終えた。

 プレーオフでは第3シードのミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。シーズン中は3戦無敗と相性の良かった相手に、戦前の予想では優勢の声も聞かれたが、ディフェンスのギアを上げたウルブズの前に4連敗のスウィープで1回戦敗退となった。

 失意のなか迎えた今夏は、デュラントとブッカーがパリオリンピックに出場し、アメリカ代表の金メダル獲得に貢献。デュラントは平均22.2分の出場でチーム3位の13.8点、3.2リバウンド、2.3アシスト、ブッカーは同22.0分、11.7点、2.7リバウンド、3.3アシストをマークし、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)から「陰のMVP」と絶賛された。

 主軸2人が見事な働きを見せたことで、来たる新シーズンの期待も高まっている。レジェンドのKGことケビン・ガーネット(元ウルブズほか)も、サンズに期待を寄せる1人だ。現地8月26日に公開された盟友ポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)とのポッドキャスト番組『KG Certified』で、ガーネットはこう発言していた。

「あのチームには今夏に(オリンピックで)プレーした2人のスーパースターがいる。あの2人はいいリズムに乗っていて、フェニックスはほとんどの連中が予想しているよりもいいチームになるだろう」
 
 続けてピアースから「じゃあサンズはレギュラーシーズンで47勝以上できるのか?」と問われると、ガーネットは「そう思うね。あのチームは47勝以上するだろう。全員が健康体を維持できるならな」と続けた。

 サンズは今オフにフランク・ヴォーゲルHCを解任し、新たにマイク・ブーデンホルザーHCを招聘。選手ではエリック・ゴードン(現フィラデルフィア・76ers)、ドリュー・ユーバンクス(現ユタ・ジャズ)らが退団したとはいえ、フロントは的確な補強を施した。

 昨季途中に加わった3&Dのロイス・オニール、ジョシュ・オコーギー、ボル・ボルの3人と再契約を結んだほか、控えビッグマンにメイソン・プラムリー、そして手薄だったポイントガードのポジションにタイアス・ジョーンズとモンテ・モリスを加えた。

 ロスターのバランスを向上させたサンズだが、成功のカギを握るのはやはりビッグ3。結成2年目を迎えるベテラントリオをガーネットは高く評価している。

「ブッカーはMVPになれる選手だ。ビールだってMVPになれる。彼らに加え、チームにはデュラントもいる。確かに彼らはまた1つ年をとる。(しかし)それはどのチームも同じだ」

 ブーデンホルザー新HCが全員に役割と責任を与え、選手がその期待に応えてチームが噛み合うならば、上位進出も決して不可能ではないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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