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パリ五輪

【パリ五輪】“準パーフェクトゲーム”で23得点を稼ぎ出したデュラント。アメリカを勝利に導くも「正直に言うと疲れたよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.29

見事な活躍を見せたデュラントだが、故障明けだけに疲労も相当だったようだ。(C)Getty Images

見事な活躍を見せたデュラントだが、故障明けだけに疲労も相当だったようだ。(C)Getty Images

 日本時間7月29日に行なわれたパリオリンピックのグループC初戦。FIBAランキング1位のアメリカ代表と同4位のセルビア代表という今大会の優勝候補がさっそく激突し、アメリカが110-84で勝利を手にした。

 アメリカは6月中旬のワークアウト中に左ふくらはぎの肉離れを起こし、エキシビションマッチ5戦全休を余儀なくされたケビン・デュラントが戦列に復帰。前半だけで圧巻の21得点、試合全体でも両チーム最多となる23得点と、ケガの影響をまったく感じさせず暴れ回った。

「正直に言うと疲れたよ。試合の強度に慣れてきていたところだからね。けどいくつかショットが決まっていい感じだった。今夜はチームのみんながそれぞれの役割を見事にこなしていた。俺の役割はコートに立ち、スペーシングをもたらしてチームのためにショットを決めていくこと。それを決め切れて良かった」

 試合後にそう語った35歳のスコアラーは、ゲーム全体でフィールドゴール成功率88.9%(8/9)、3ポイント5本とフリースロー2本をノーミスで成功させ、驚異的なパフォーマンスで会場を沸かせた。

 過去3大会連続で金メダルを獲得してきたデュラントは、その期間に平均19.8点をマーク。オリンピックの通算得点でアメリカ代表歴代1位の435得点を記録してきたが、ケガのためチームへの合流が遅れたことで初戦はシックスマンとして起用された。
 
 相手からすれば、バスケットボール史上で見ても指折りの点取り屋がベンチから出てくるのは悪夢でしかない。キャリアを通じて常に先発出場してきたデュラントだが、ベンチスタートにストレスを感じることはなかったという。

「コーチには俺に求めていることなら何でもする、慣れていくためなら何だってやってみせると伝えたんだ。いつだって新しい役割を理解していくのは楽しいものだからね」

 この試合で23得点を稼いだことで、自らのレコードを458点まで伸ばしたデュラント。さらに今大会でメダルを獲得すれば、カーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツほか)らと並び五輪史上最多タイの通算4個目、優勝となればオリンピック史上単独トップの4個目の金メダル獲得となる。

 快挙達成に向けて、まずは好スタートを切れたようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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