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「これまでいたチームとは違った」。ビビーが晩年に所属したヒート特有のルールを回想「毎週、体脂肪をチェックするなんて」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.08.30

ビビー(右)はキャリア終盤にヒートに移籍。そこでの経験談を語った。(C)Getty Images

 現地時間8月29日、ジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)らがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』の最新エピソードが公開され、ホークス時代の先輩のマイク・ビビーがゲスト出演。キャリア晩年に過ごした、あるチームでの経験談を語った。

 アリゾナ大1年時に先発ポイントガードとしてNCAAタイトルを獲得したビビーは、2年目のシーズン終了後にアーリーエントリーし、1998年のドラフト全体2位でバンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズから指名されてNBA入り。

 堅実なプレーメークと高いシュート力を武器に1年目から平均2桁得点をマークし、14年間で通算1001試合に出場。キャリア平均14.7点、3.1リバウンド、5.5アシストの成績を残した。

 2001-02シーズンから所属したサクラメント・キングスでは、クリス・ウェバー、ブラデ・ディバッツ、ペジャ・ストヤコビッチらとともに強豪の地位を確立。02年のカンファレンス・ファイナルでは同年に3連覇を達成するロサンゼルス・レイカーズ相手に第5戦でビビーが貴重な決勝弾を見舞い、3勝2敗と王手をかけたが、続く2試合を落としてファイナルへの道は絶たれた。
 
 1年目にオールルーキー1stチーム入りこそしたものの、個人タイトルとは無縁で、チャンピオンシップ獲得も叶わずキャリアを終えたビビーだが、晩年に1度だけNBAファイナルまで勝ち進んでいる。

 ホークスで開幕を迎えた2010-11シーズン。ビビーは2月にワシントン・ウィザーズへトレード後、2試合に出場した後にウェイブ(保有権放棄)され、マイアミ・ヒートと契約を結んだ。

 当時のヒートは生え抜きエースのドゥエイン・ウェイドにレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)、クリス・ボッシュが加わった"スリーキングス"結成初年度で、イースタン・カンファレンス2位の58勝24敗(勝率70.7%)を記録。ビビーは加入後22試合(うち先発12試合)に出場して平均26.5分、7.3点、2.2リバウンド、2.5アシストをマークし、ベテランのロールプレーヤーとして貢献した。

 ビビーは「別格だった。これまでいたチームとは違ったんだ」とヒート時代を回想。チーム独自の慣習についても明かした。

「毎週、体脂肪をチェックするなんて、これまで全く経験したことがなかった。そのテストをクリアできないと、有酸素運動の頻度を増やさないといけなかったし、毎週自分で体重を測らなきゃいけなかった」
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プレーオフでは先発PGとしてコートに立つも