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名手トンプソンは衰えを認めつつもショットには絶対の自信「マブズに欠けているピースを補えると思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.01

トンプソンは自身の衰えを認めつつも、ショットには絶対の自信を見せている。(C)Getty Images

 昨季ファイナリストのダラス・マーベリックスは今オフ、6チーム間の大型トレードでゴールデンステイト・ウォリアーズからクレイ・トンプソンを獲得。2011年以来、フランチャイズ史上2度目のリーグ制覇を達成すべく、戦力補強を推し進めた。

 ルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングに次ぐ第3の得点源が補強ポイントだったマブズにとって、キャリア通算793試合で平均19.6点、3ポイント成功率41.3%(平均3.1本成功)を記録するトンプソンは打ってつけの存在。昨季はショットが不発だったとはいえ、平均17.9点に3ポイント成功率38.7%(同3.5本成功)をマークしており、限られたスペースでもクイックリリースでリングを射抜いてしまう驚異のシューターだ。

 2019年以降に左ヒザ前十字靭帯の断裂、右足アキレス腱断裂という大ケガを経験したこともあり、近年はやや衰えが見られるトンプソン。しかし34歳のベテランウイングは、現地時間8月29日に米メディア『qwik11hoops』にこう語っていた。
 
「今の僕は、かつてのように高くは跳べないし、速く走ることができないかもしれない。けど今でもオープンショットを沈めることはできる。彼ら(マブズ)に欠けているピースを補うことができると思うんだ。D(相手ディフェンス)はカイリーとルカを止められない。(でも自分がいることで)ダブルチームをそう多くは送れないさ」

 ドンチッチとアービングにトンプソンを加えた布陣で、マブズは今季どれだけ多くの白星を手にすることができるのか。3番手とはいえ、トンプソンは当たり始めれば1試合30得点以上が十分可能だけに、新天地でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみでしかない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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