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マブズ・オーナーのキューバンが2006年ファイナルを回想「ちょっとした接触でもフリースローが与えられた」と今も審判に恨み節<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.04

2006年ファイナルでマブズは2連勝と好スタートを切るも、第3戦からウェイド(右)に爆発を許し、初優勝はならなかった。(C)Getty Images

 昨季のダラス・マーベリックスはルカ・ドンチッチとカイリー・アービングの強力バックコートコンビを中心に、ウエストの第5シードからNBAファイナルまで勝ち進んだ。最終決戦ではリーグ最高勝率を誇ったボストン・セルティックスに1勝4敗で完敗したが、一昨季はプレーオフを逃していたことを考えれば、成功と呼べるシーズンと言えるだろう。

 1980年に創設されたマブズは、これまで2006、11年、そして24年と3度ファイナルに進出。06年はマイアミ・ヒートに2勝4敗で敗れたものの、11年にはレブロン・ジェームズ、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュの"スリーキングス"率いるヒートを4勝2敗で退け、初優勝を果たしている。

 そんななか、9月上旬に『The Roommates Show』ポッドキャストに出演したマブズ・オーナーのマーク・キューバンが、初出場となった06年ファイナルを回想。シリーズ全体でヒート、とりわけウェイドに有利な判定が多かったと当時のレフェリーを非難した。

「ドゥエイン・ウェイドがリングに向かってドライブを始めると、ちょっとした接触であってもすぐにフリースローが与えられたんだ。彼は文字通り、複数の試合で我々よりも多くのフリースローを獲得していた。それが本当に痛かった」

 この年のマブズはダーク・ノビツキー、ジェイソン・テリー、ジョシュ・ハワード、ジェリー・スタックハウスらを擁し、プレーオフではカンファレンス準決勝で前年王者のサンアントニオ・スパーズを4勝3敗で撃破。波に乗ったチームは、ウエスト決勝でも同年にMVPに輝いたスティーブ・ナッシュが所属するフェニックス・サンズを4勝2敗で下してファイナルへ駒を進める。
 
 ヒートとのシリーズではホームで2連勝と好スタートを切るも、第3戦はウェイドに42得点(フリースロー13/18)を奪われ2点差で惜敗すると、第4戦は36得点(同8/9)、第5戦は43得点(同21/25)、第6戦でも36得点(同16/21)の爆発を許して4連敗。フランチャイズ初優勝は叶わなかった。

 マブズが敗れた第3~6戦のチームのフリースロー数を見ると26→27→25→23、一方のヒートはウェイドだけで18→9→25→21、第5、6戦では彼1人でマブズのトータルとほぼ同数を放っており、それぞれ1点差、3点差という僅差だった。

 チーム全体で見ても、ヒートが6試合で207本のフリースローを獲得したのに対し、マブズは155本と50本以上の差があった。

 なお、ウェイドの第5戦における21本のフリースロー成功と、シリーズ通算97本は現在も破られていないファイナル記録となっている。

 キューバンは相手エースが異様に多くのフリースローを獲得したことが、シリーズの結果に多大な影響を与えたと今でも感じているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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