バム・アデバヨは、ジミー・バトラーと並ぶマイアミ・ヒートの看板選手の1人であり、昨季は71試合の出場で平均19.3点、10.4リバウンド、3.9アシスト、1.1スティール、0.9ブロックと攻守でオールラウンドな働きを披露。今夏にはアメリカ代表の一員としてパリ五輪で金メダル獲得に貢献した。
206㎝・116㎏のビッグマンは、過去5シーズンで3度、得点とリバウンドで平均ダブルダブルを達成しているが、一番の持ち味はディフェンス。機動力とフィジカルを武器に複数のポジション、インサイドからアウトサイドまで幅広くカバーできる多彩な能力は、守備を基調とするヒートにとって不可欠となっている。
オールディフェンシブチームには2020年から昨季まで5年連続で選出されているようにリーグ内でも守備力が高く評価されるアデバヨ。しかし、最優秀守備選手賞(DPOY)の投票では20、23年は5位、21、22年は4位、昨季は3位とタイトルを逃し続けている。
そんななか、ヒートのAC(アシスタントコーチ)を務めるカロン・バトラーがラジオ番組『SiriusXM NBA』に出演。これまでアデバヨがDPOYを受賞していないことに不満を述べた。
「多彩性、万能ディフェンダーという点で、(アデバヨが)最優秀守備選手賞をまだ獲得していないのは犯罪だと思う。統計的に見ればいろいろなことがわかるけど、彼はその点でもトップ5に入っている。実際に試合を観て彼が何をしているか、そして対戦相手が彼と対峙する際にどれだけ苦労しているかを見ると、バムに対して簡単にできることは何もない。彼は本当に特別なんだ」
アデバヨも自身がDPOYに選出されないことに不満を感じており、昨季終了後には次のように語っていた。
「それは俺をイライラさせることのひとつだ。過去5年間、俺はDPOY投票でトップ5に入ってきた。けど、(メディアは)俺ではなく、他のヤツらにそれを与えてきた。ポイントガード(マーカス・スマート/22年)、センター(ルディ・ゴベア/21、24年)、パワーフォワード(ジャレン・ジャクソンJr./23年)が受賞してきた。俺のためにゴールポストが動かされている。他のヤツら(受賞者)の周りにはオールNBAの選手がいる。(ヒートには)多くのドラフト外の選手がいるが、それでも俺たちはトップ5のディフェンスを保っているんだ」
27歳とキャリアの全盛期を迎えている守護神は、闘将バトラーとともにヒートを上位に導き、キャリア8年目で悲願の初受賞なるか。
構成●ダンクシュート編集部
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アデバヨも自身がDPOYに選出されないことに不満を感じており、昨季終了後には次のように語っていた。
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