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NBAの“史上最年少MVP”デリック・ローズが引退を表明。シカゴでの伝説的活躍から大ケガ…激動のキャリアに幕<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.26

ブルズ時代の2011年に史上最年少でMVPを受賞。16年目を終えたタイミングで、引退を表明した。(C)Getty Images

ブルズ時代の2011年に史上最年少でMVPを受賞。16年目を終えたタイミングで、引退を表明した。(C)Getty Images

 NBAでかつて最年少MVPを受賞したデリック・ローズが、現役生活に別れを告げた。9月26日に自身のインスタグラムで意思を表明している。

 ローズは2008年のドラフト全体1位指名で地元チームのシカゴ・ブルズに入団。1年目に新人王、2年目にオールスター出場と早くから頭角を現わし、3年目の2010-11シーズンには平均25.0点、7.7アシストの成績で史上最年少(22歳191日)でのMVPに輝いた。

 チームも同年にリーグ最高勝率(62勝20敗)を残すなど、マイケル・ジョーダンを擁して6度頂点に立った90年代以来の熱狂をシカゴにもたらした。

 しかし翌2012年のプレーオフで左ヒザ前十字靭帯を断裂。シーズン全休を経て復帰した13年には右ヒザ半月板を断裂するなど、キャリア中盤以降はケガとの戦いを強いられた。それでもミネソタ・ティンバーウルブズに所属していた2018年10月31日には、キャリアハイを更新する50得点を記録。その後もニューヨーク・ニックスでプレーオフ進出に貢献するなどロールプレーヤーとして復活を遂げたが、近年はケガや加齢による衰えで出場機会を減らしていた。
 
 16年目のシーズンを終え、9月23日にはメンフィス・グリズリーズに自身からリクエストする形でウェイブ(解雇)されており、去就が注目されていたローズ。そのわずか3日後に自身のSNSと、これまで所属した6球団の地元紙(シカゴ、ニューヨーク、クリーブランド、ミネアポリス、デトロイト、メンフィス)に広告を掲載する形でファンへの感謝を伝えた。

 引退の一報を伝えた『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、次のようにローズのコメントを紹介している。

「次のチャプター(章)は、自分の夢を追いかけ、成長を分かち合うこと。真の成功は、自分が生まれながらに持っている人格になることから生まれると信じているし、バスケットボールを超えた自分がどんな人間なのかを世界に示したい。

 良いことであれ悪いことであれ、誰もが自分の人生に“もしも”のストーリーを持っている。たとえそれが叶ったとしても、私の人生は何も変えられない。なぜなら、そのおかげで本当の喜びを味わうことができたのだから」

 ローズは16年間(実働15年)のNBA生活でレギュラーシーズン通算723試合に出場し、1万2573得点(平均17.4点)、2324リバウンド(同3.2本)、3770アシスト(同5.2本)を記録。オールスター出場3回(20010~12年)、オールNBAチーム1回(11年)、史上最年少MVP受賞という華々しいキャリアにピリオドが打たれた。

構成●ダンクシュート編集部

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