NBA

「すべてのことを楽しんでいる」グリズリーズが大型新人モラントの活躍でロケッツを下し破竹の6連勝!

秋山裕之

2020.01.15

モラントは今年に入って平均20.3点、8.9アシストとオールスター級の数字をマーク。本日のロケッツ戦では26得点、8アシストの活躍を演じた。(C)Getty Images

 1月14日(日本時間15日、日付は以下同)終了時点で、強豪揃いのウエスタン・カンファレンスではロサンゼルス・レイカーズ(33勝7敗)が首位を独走。

 2位には10連勝と波に乗るユタ・ジャズ(28勝12敗)が浮上し、3位から7位まではデンバー・ナゲッツ(27勝12敗)、ロサンゼルス・クリッパーズ(28勝13敗)、ヒューストン・ロケッツ(26勝13敗)、ダラス・マーベリックス(25勝15敗)、オクラホマシティ・サンダー(23勝17敗)と続いている。

 ウエストで勝率5割超えを記録しているのは前述の7チームだが、プレーオフ出場圏内となる8位には、なんとメンフィス・グリズリーズ(19勝22敗)が入っている。

 グリズリーズは過去2年間プレーオフを逃しており、昨季途中にマルク・ガソルをトロント・ラプターズへ、シーズンオフにはマイク・コンリーをユタ・ジャズへトレード。さらに新指揮官に34歳のタイラー・ジェンキンスを迎え、今季は再建のシーズンになると思われた。

 しかし、1月4日に格上のクリッパーズを140-114で撃破すると、その後もフェニックス・サンズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、サンアントニオ・スパーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に勝利。そして本日、ジェームズ・ハーデン率いるロケッツを121-110で下して今季最長の6連勝をマークした。
 
 グリズリーズのロースターにはヨナス・ヴァランチュナスやディロン・ブルックス、ジェイ・クラウダーといった職人タイプの選手が揃っているが、この快進撃の立役者になっているのは間違いなくモラントだ。

「すべてのことを楽しんでいる。チームメイトたちと一緒に、大勢の観客の前でメンフィスのためにプレーできることが嬉しいし、感謝しているよ」

 充実したルーキーシーズンを送るモラントは、今日のロケッツ戦で26得点、5リバウンド、8アシスト、フィールドゴール90.9%(10/11)、3ポイント75.0%(3/4)、フリースロー100.0%(3/3)を記録する大活躍を演じた。

 マッチアップしたオースティン・リバースは「モラントはスーパースターになれる力がある。メンフィスがプレーオフ圏内にいる最大の要因は、彼の活躍による部分が大きい」とルーキーを称賛。

 ロケッツのマイク・ダントーニ・ヘッドコーチも「彼はきっと偉大な選手になっていくだろう。いや、もうすでに素晴らしい選手だ」と手放しで称えた。

 第1クォーターにハーデン相手に3ポイントを沈めたモラントは、「俺は毎日練習している。だから自分のショットには自信を持ってるんだ」と誇らしげに語っていた。

 シーズンはまだ折り返し地点だが、グリズリーズがこのままプレーオフ出場圏内にとどまることができれば、モラントの新人王は確実だろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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【動画】強豪ロケッツ相手に26得点をマークしたモラントのハイライト