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レブロン、八村塁、デイビスら先発陣は強力だが…レイカーズが露呈し始めた不安要素<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.10.31

レブロンは22年目の今季も平均21.2点、八村も15.6点と自己最高レベルの数字を残すが…。(C)Getty Images

 球団14年ぶりの開幕3連勝を飾り、絶好のスタートを切ったかと思われたロサンゼルス・レイカーズ。しかし遠征に出た直近の2試合で連敗を喫し、早くも不安要素を露呈し始めている。

 今季のレイカーズは、昨季後半戦からプレーオフにかけてと同様の先発ラインナップを採用。ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、そして八村塁の5人が全試合でスターターを務めている。

 この布陣はオフェンス面に関しては優秀で、平均30.6点のデイビスを筆頭に全員が平均2桁得点をマーク。先発メンバーの合計平均得点では王者ボストン・セルティックス(96.6)に次ぐリーグ2位の95.0点、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)は同5位の84.7を誇る。

 一方、守備面はレーティング83.9でリーグワースト4位と課題を残す。特にラッセルとリーブスのバックコートは守備に秀でているとは言い難く、相手のエースガードに大量得点を許すことも少なくない。
 
 もちろん、昨季と同様の先発メンバーで戦っている以上、これらの結果はある程度は織り込み済み。続く大きな問題は、ベンチメンバーの層の薄さだ。

 今季のレイカーズは主に9人でローテーションを回し、セカンドユニットを担うのはマックス・クリスティー、ゲイブ・ヴィンセント、ダルトン・コネクト、ジャクソン・ヘイズの4人。しかしベンチの合計平均得点は20.8点でリーグ最下位に沈んでいる(1位はウォリアーズの59.0点)。

 この中ではルーキーのコネクトが最多の8.2点をあげているが、これは大敗した直近のキャバリアーズ戦の最終クォーターに18得点を稼いだ結果によるもので、ほかは全員が平均6点未満に終わっている。

 JJ・レディック新指揮官は、39歳のレブロンのプレータイム管理に努めているが、一番手で出てくる交代要員が平均3.6点で守備面も発展途上のクリスティーでは、数段劣ると言わざるを得ない。この点は故障離脱中のジャレッド・ヴァンダービルトが復帰すれば解決するかもしれないが、それもいつになるか、そして復帰後すぐに以前のパフォーマンスを発揮できるかは未知数だ。

 開幕直後のように勝利が続けば問題ないが、負けが込んできた場合にはファンも黙っていないだろう。コネクトやクリスティーら若手の成長に賭けるか、はたまたトレードで補強に打って出るか。フロントは決断を迫られることになるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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