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「ムカついて腹が立った」守備の名手グリーンが昨季のDPOY論争に憤慨&発奮「今季掲げるゴールのひとつ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.11.04

グリーンは昨季のDPOY論争に自分の名が挙がらなかったことに納得がいかないようだ。(C)Getty Images

 今季のゴールデンステイト・ウォリアーズは、現地時間11月3日(日本時間4日、日付は以下同)を終えた時点で6試合を消化し、ウエスタン・カンファレンス3位の5勝1敗(勝率83.3%)の好スタートを切った。

 開幕4戦目からステフィン・カリー(左腓骨筋の筋損傷)とディアンソニー・メルトン(腰の筋挫傷)をケガで欠くも、10月29日と30日のニューオリンズ・ペリカンズ戦、2日のヒューストン・ロケッツ戦も制して3連勝。ここまで好調を維持している。

 昨季ウエスト10位の46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終え、3年ぶりにプレーオフ進出を逃したチームは、今オフにクレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)、クリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)といったベテラン陣が退団。バディ・ヒールドやカイル・アンダーソン、メルトンを加えたとはいえ、大幅な戦力アップに成功したと見られることはなかった。

 それでも、今季のウォリアーズはここまで13選手が平均11.0分以上のプレータイムを得ていて、6人が平均2桁得点を記録する選手層の厚さを誇っている。トップはヒールドの平均22.2点で、アンドリュー・ウィギンズが同18.5点、カリーも同18.3点とバランスのいいオフェンスを展開中だ。
 
 開幕から最初の2戦で計77点も相手チームを上回ることになったわけだが、オフェンシブ・レーティング118.6はリーグ4位、ディフェンシブ・レーティング101.0は同2位で、ネット・レーティングは堂々リーグトップの+17.6をマーク。

 今季ディフェンスが好調な要因に挙げられるのは、アシスタントコーチ(AC)として加入し、ディフェンシブ・コーディネーターをこなす元NBA選手のジェリー・スタックハウス(元デトロイト・ピストンズほか)の働き。そしてディフェンシブ・アンカーをこなすグリーンの活躍だ。

 10月31日に公開された、バロン・デイビス(元ウォリアーズほか)とのポッドキャスト番組『The Draymond Green Show with Baron Davis』で、キャリア13年目をプレーするグリーンは、最優秀守備選手賞(DPOY)へ返り咲くことを目標にしていると話していた。
 
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昨季のDPOY議論に「腹が立った」とグリーン