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NBA

ウォリアーズはグリーンではなく、デュラントを残すべきだった?球団の過ちをOBが指摘「あと2回か3回は優勝していただろう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.06

デュラント(左)を擁して2017、18年に2連覇を果たしたウォリアーズだが、グリーン(右)との不和もあり、共闘は3年で終わった。(C)Getty Images

デュラント(左)を擁して2017、18年に2連覇を果たしたウォリアーズだが、グリーン(右)との不和もあり、共闘は3年で終わった。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズは、完全FAとなったクレイ・トンプソンが昨季ウエスタン・カンファレンスを制したダラス・マーベリックスに3年総額5000万ドル(約80億5000万円)のサイン&トレードで移籍。12年間共闘したステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンとのビッグ3体制は解体となったが、元NBA選手のギルバート・アリナスは、チームがかつて犯した過ちについて言及している。

 ウォリアーズはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が就任した2014-15シーズンに40年ぶりの優勝を遂げると、そこから5年連続でファイナルに進出、21-22シーズンまでの8年間で優勝4回と黄金期を築いた。

 この間、エースのカリー、トンプトン、グリーンのほかに、ケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)を擁した17、18年に2連覇を達成。リーグを代表するスコアラーは2年連続でファイナルMVPに輝いたが、生え抜きのグリーンとの確執が取り沙汰されることも少なくなかった。

 2018年11月12日のロサンゼルス・クリッパーズ戦では、終盤のグリーンのプレー判断を巡ってベンチで口論に発展。グリーンは「君は必要ない。君がいなくても勝てる」とデュラントに叫んだとされ、この日を境に2人の不仲説も報じられるようになった。実際、19年オフにデュラントがブルックリン・ネッツへ去った際には、この事件を移籍の理由のひとつとして挙げていたほどだった。
 
 かつてウォリアーズに所属したアリナスは、自身のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で元NBA選手のケニョン・マーティンから「ドレイモンド(とKD)の一件があった時、彼ら(球団)は間違った決断をしたと思う?」と尋ねられると、デュラントが残っていればウォリアーズ政権はさらに続いていたはずだとの持論を述べた。

「KDがいれば、チャンピオンシップを勝ち獲る可能性はとても、とても高いままだった。ドレイモンドを移籍させ、KDを残留させる。そしてKD、クレイ、ステフがずっと一緒であれば、ほかにどんな駒を置くかにもよるけど、あと2回か3回は優勝していただろう」

 ウォリアーズ一筋12年、オールディフェンシブチーム選出8回、2017年には最優秀守備選手賞にも輝き、攻撃ではポイントフォワードとして潤滑油役を果たすグリーンの実力を認める一方、デュラントの“代わり”は誰にも務まらないと指摘している。

「KDを残した方がスマートだった。ドレイモンドがチームにもたらすものは彼にしかできないけど、KDのようにいいチームメイトでフランチャイズガイになる選手は替えがきかないからね。KDの真似をすることはできない」

 トンプソンを失ったウォリアーズが今後低迷していくことになれば、また「あの時にデュラントが残っていれば…」という議論は再燃するかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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