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NBA史上2例目の快記録!スコッティ・ピッペンが“親子トリプルダブル”を達成、父が息子へ「誇りに思う」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.11.11

ピッペンJr.(右)がキャリア37試合目で初のトリプルダブルを記録し、父とともに親子達成を果たした。(C)Getty Images

ピッペンJr.(右)がキャリア37試合目で初のトリプルダブルを記録し、父とともに親子達成を果たした。(C)Getty Images

 NBAで、親子二代による快記録が達成された。

 といっても、今季話題のレブロン・ジェームズとブロニー・ジェームズの現役親子ではない。記録を作ったのはシカゴ・ブルズのレジェンドであるスコッティ・ピッペンと、メンフィス・グリズリーズの若手ガード、スコッティ・ピッペンJr.だ。

 現地11月8日、ワシントン・ウィザーズとの一戦に先発出場したピッペンJr.は、11得点、10リバウンド、11アシストの活躍でキャリア初のトリプルダブルを達成。これにより、NBAで父と息子がともにトリプルダブルを記録した2組目の親子となった。

 NBAではデル&ステフィン(+セス)のカリー親子を筆頭に、マイカル&クレイのトンプソン親子、リック&ブレント(+ジョン、ドリュー)のバリー親子、アルビダス&ドマンタスのサボニス親子、ティム・ハーダウェイ親子など、二世選手は珍しくない。

 しかし意外にも、ともにトリプルダブルを達成している親子は1950~60年代に活躍したドルフ・シェイズ(キャリア通算3回達成)と、その息子のダニー・シェイズ(同1回)以外40年以上現れていなかった。
 
 父親のピッペンはブルズで6回の優勝(3連覇2回)を成し遂げた90年代を代表する名選手。203cmのサイズに機動力を兼ね備えた攻守万能のオールラウンダーで、今ほどトリプルダブルが頻発しなかった時代に通算17回を達成した。その万能性で“神様”マイケル・ジョーダンを支えたことから、“史上最高のNo.2”とも評される。

 その息子のピッペンJr.は身長185cmとサイズ的には恵まれなかったものの、父親譲りの守備力とバスケットセンスを武器に近年台頭。現在チームメイトの河村勇輝と同じようにドラフト外→2WAY契約の立場から這い上がり、今季開幕前に本契約に昇格した。

 試合後、父親のピッペンは自身のSNSで、記録を伝えた現地メディアの投稿を引用し「息子とこの瞬間を共有できて誇りに思う」とコメント。さらに11月10日に24歳の誕生日を迎えた息子へ、「誕生日おめでとう、スコッティ!今日、君は生まれた街ポートランドでプレーしている。君が成し遂げてきたすべてを誇りに思っている。偉大さを追い続けろ!息子よ、愛してる」とメッセージを贈った。

 グリズリーズは現在、エースのジャ・モラントを筆頭に故障者が続出。それでも、先発PGを務めるピッペンJr.はウィザーズ戦に続きポートランド・トレイルブレイザーズとの一戦でも17得点をマークして今季初の3連勝に貢献。平均12.1点、リーグ17位の6.5アシストの成績で好調なチームを牽引している。

構成●ダンクシュート編集部

無名大学のマネージャーから“神様”の相棒に。スコッティ・ピッペンのサクセスストーリー【NBAレジェンド列伝・前編】
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