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ハーデンとアレンの“シューターとしての違い”をクリッパーズ指揮官が語る「どちらも桁外れなシューターだが…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.11.18

ルーHCがハーデン(左)とアレン(右)のシューターとしての違いを語った。(C)Getty Images

 現地時間11月17日(日本時間18日)に行なわれたロサンゼルス・クリッパーズとユタ・ジャズの一戦で、クリッパーズのジェームズ・ハーデンが2本の3ポイントに成功。これにより通算成功数を2975本まで伸ばし、試合前の時点で並んでいたレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか/通算2973本成功)を抜いて、歴代単独2位に浮上した。

 これまで3度、シーズンの3ポイント成功数でトップに立ったハーデンは、レギュラーシーズン通算1089試合で2975本へ到達。時代の違いなどもあるが、1300試合で2973本を決めたアレンと比較すると、いかにハイスピードで長距離砲を決めてきたかがわかるだろう。

 通算3782本を決めトップに君臨するステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は"別格"として、またひとつシューターとして偉業を成し遂げたハーデン。ただ、一口にシューターといってもハーデンとアレンのタイプはまるで異なると言っていい。

 クリッパーズを指揮するタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、両選手の違いをこう語る。
 
「レイは(ハーデンよりも)スクリーンをかいくぐってキャッチ&シュートで決めてきた。彼の場合はドリブルなしで決めてきた。ピック&ロールから決めてきたわけじゃない。レイはコートを走り回って、ダブルスタッガー(スクリーン)やピンダウンから決めていた。

 ハーデンの場合はピック&ロールやアイソレーションなど、1対1で有名なステップバックを駆使して決めてきた。彼の3ポイントはさまざまな方法で決めてきたけれど、両選手はどちらも桁外れなシューターだ」

 はたしてハーデンは、今後どこまで数字を伸ばしていくのか。レギュラーシーズン通算3ポイント成功数のトップ10には、カリーとハーデンの2トップに加えてデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)やクレイ・トンプソン(ダラス・マーベリックス)、さらには現役最年長のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も2441本成功で8位と、実に5選手もランクしているだけに、彼らも含めていくつランクを上げていくのかに注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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