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「自分のリングと妻がくれたリングもなくしてしまった」ヨキッチがシューズに結んでいた指輪を2度も紛失したことを明かす<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.04

以前からシューズに指輪をつけていたヨキッチだが、実は2度も紛失していたことを明らかにした。(C)Getty Images

 現地時間12月2日(日本時間3日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが、本拠地ボール・アリーナで中国ブランド「361°」から発売される初のシグネチャーシューズ『JOKER 1』をお披露目した。

 このモデルの特徴のひとつは、シュータン部分にポケットが配置してある点だ。ヨキッチは自身と同じセルビアのソンボル出身で、高校時代からの恋人ナタリアと2020年10月に結婚し、11月中旬には第2子が誕生。現在は家族揃ってコロラド州デンバーで暮らしており、結婚指輪をシューズにつけてプレーすることでも知られている。

 ところが、2日に出演したポッドキャスト番組『DNVR Podcast』で、ヨキッチはこれまでに指輪を2度も紛失していたことを明かした。

「落っこちたんだ。(今となっては)笑い話だけどね。自分のリングと、妻がくれたリングもなくしてしまった。だからもう、シューズにつけてプレーすることはしない。あれには落ち込んだよ」

 なお、ヨキッチはシグネチャーのポケットに何を入れてプレーするかは明かしていない。家族との絆を何よりも大切にしているだけに、彼らに関するものをしまうことになるのかもしれない。
 
 予想外のアクシデントに見舞われたヨキッチだが、キャリア10年目の今季は16試合で平均29.6点(リーグ4位)、13.2リバウンド(同1位)、10.7アシスト(同2位)、1.7スティール(同8位)、フィールドゴール成功率56.2%(同14位)、3ポイント成功率52.2%(同2位)、フリースロー成功率81.9%とMVP級のパフォーマンスを見せている。

 ナゲッツは1日のロサンゼルス・クリッパーズ戦を122-126で落としたものの、ヨキッチ自身は今季リーグ最多となる8回目のトリプルダブル(28得点、14リバウンド、11アシスト)を達成し、通算138回でマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)と並んでNBA歴代3位タイへと順位を上げた。

 さらに3日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では38得点、10リバウンド、6アシスト、5スティールを記録。2桁リードを許した第4クォーターだけで15得点をあげる活躍で、逆転勝利(119-115)の立役者となった。
 
 29歳と全盛期を迎えているヨキッチはここまでリーグ3位の平均37.6分プレーしているが、今後も頼れる"相棒"とともにナゲッツを牽引し続けていくだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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