現地時間12月3日に行なわれたヒューストン・ロケッツ対サクラメント・キングス戦は、キングスがウエスタン・カンファレンス2位のロケッツを120-111で撃破し連敗を2でストップした。
試合は第1クォーターの後半から徐々にリードを広げたロケッツのペースで進んだが、第2クォーターに両チームの間で口論が勃発。これを機に流れは一気にキングスへ傾いた。
発端は第2クォーター残り4分20秒、ロケッツのジェイレン・グリーンが3ポイントを放った際、彼にスクリーンをかけようとしたジャバリ・スミス Jr. がキングスのディアロン・フォックスに倒れ掛かるような形で転倒。審判がキングス側のファウルをコールするとフォックスは抗議したが、この場に突如参戦してきたのが、"悪童"を自認するディロン・ブルックスだった。
フォックスに加勢したマリーク・モンク、さらにスミス Jr. も加わり、最終的にモンク、ブルックス、スミス Jr. の3人にテクニカルファウルが宣告されたが、集中力を乱されることなく、コート上でのパフォーマンスで応戦したのが、騒動の中心人物とも言えるフォックスだった。
第2クォーター残り2分にキングスは43-54と11点のリードを奪われたが、ここからフォックスは、2本の3ポイントとジャンプショットの3連続得点で一挙8得点を奪取。エースの活躍で1点差まで詰めて前半を終えたキングスは、後半開始早々にリードを奪うと、そこからは1度も逆転を許すことなく逃げ切った。
試合後の会見でフォックスは、「そこ(第2クォーターの騒動)からうまく対応できたと思う。チームとしてうまく反応し、リードを奪ってからは追いつかれることなく最後まで逃げ切れた」と落ち着いた様子で回答。
「あんな風に突っかかられることは、普段はあまりないんだ」とクールに語ったフォックスだったが、 「あのような緊張感が高まる瞬間を楽しんでいるのでは?」と記者から聞かれると、「俺に何かを言いがかりをつけてくるなら、一緒に楽しもうじゃないか」と不敵な笑みを浮かべていた。
同僚のモンクも「相手に何か言われると、彼(フォックス)はより研ぎ澄まされて集中力を増すのさ。だから他のチームにもどんどんやってもらった方がいいかもね」とジョーク交じりに語っていた。
なお、第4クォーター終盤にはロケッツのイーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)とセンターのアルペレン・シェングンも、それぞれ2回目のテクニカルファウルで退場処分となっている。
これにキングスのマイク・ブラウンHCは、「試合中はヒートアップして、相手は我々に襲いかかってきた。我々は然るべき態度で、賢く対応した。私たちは、テクニカルファウルを3つも4つも5つも6つも取られたり、退場になったりすることなく戦えるんだ」と、相手を皮肉っている。
騒動の前には、ブルックスの手荒なファウルにも動じずにドマンタス・サボニスが淡々とフックショットを決めたシーンもあった。この試合は、冷静さを保って集中を切らさなかったキングスが、メンタル勝負を制したと言えそうだ。
文●小川由紀子
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同僚のモンクも「相手に何か言われると、彼(フォックス)はより研ぎ澄まされて集中力を増すのさ。だから他のチームにもどんどんやってもらった方がいいかもね」とジョーク交じりに語っていた。
なお、第4クォーター終盤にはロケッツのイーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)とセンターのアルペレン・シェングンも、それぞれ2回目のテクニカルファウルで退場処分となっている。
これにキングスのマイク・ブラウンHCは、「試合中はヒートアップして、相手は我々に襲いかかってきた。我々は然るべき態度で、賢く対応した。私たちは、テクニカルファウルを3つも4つも5つも6つも取られたり、退場になったりすることなく戦えるんだ」と、相手を皮肉っている。
騒動の前には、ブルックスの手荒なファウルにも動じずにドマンタス・サボニスが淡々とフックショットを決めたシーンもあった。この試合は、冷静さを保って集中を切らさなかったキングスが、メンタル勝負を制したと言えそうだ。
文●小川由紀子
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