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NBA

河村勇輝の“さり気ないファインプレー”に米注目! 怒りに震えるエースを笑顔でなだめる姿に称賛集まる「人を惹きつけるスピリットがある」

THE DIGEST編集部

2024.12.15

河村(左)と大黒柱モラント(右)の間で起きたアクションが話題を呼んでいる。(C)Getty Images

河村(左)と大黒柱モラント(右)の間で起きたアクションが話題を呼んでいる。(C)Getty Images

 現地12月13日、米プロバスケットボールのメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んでいる河村勇輝は本拠地で行なわれたブルックリン・ネッツ戦に途中出場し、華麗なノールックパスで会場を沸かせるなど1アシストを決めた。さらに135-119で快勝を収めたあと、日本人ガードの小さいファインプレーが賛辞を集めている。

 不穏な動きがあったのは第4クォーター残り1分11秒だ。河村がコートインしようとした瞬間に両軍間で口論が始まった。ベンチに引き揚げようとしたグリズリーズのエース格であるジャ・モラントが相手ベンチに向かって何か煽るような発言をし、これに敵将であるジョルディ・フェルナンデス監督が審判に猛抗議。審判はこのあと、モラントと相手ガードであるデニス・シュルーダーにダブルテクニカルファウルを宣告した。

 勝利を収めた後もジャ・モラントはどこか納得いかず、怒りをにじませながらネッツベンチに歩み寄ろうとした時だ。河村が兄貴分であるモラントのところに笑顔で駆け寄り、背中を叩きながら彼をとりなす。無邪気な笑顔で勝利を喜ぶ弟分の姿にモラントも怒りが収まったのか、肘を軽くポンッと叩きネッツ側への歩みをやめた。

 現地の中継映像でも数秒のやり取りだったが、番記者はこのシーンを見逃さなかった。グリズリーズの情報を豊富に発信し続けるエリック氏は河村とモラントのやり取り動画を共有すると、コメント欄には小柄な日本人ガードの行動を称賛する声が上がった。
 
 また、米4大スポーツを中心にベッティング記事を配信する米メディア『Footboom1』は「ユウキ・カワムラがグリズリーズの勝利後、ジャ・モラントをなだめて笑いを誘う」と注目。「グリズリーズのガードであるカワムラは、NBAで最も身長の低い選手であるにもかかわらず、ゲームに対する深い理解と、人を惹きつけるスピリットでそれを補っている」と賛辞の言葉を並べ、「世界中のバスケットボールファンから称賛を浴びている」と言及する。

「激闘後、ジャ・モラントはサイドライン際で目に見えて怒りの表情を浮かべ、動揺していた。カワムラは2度のオールスターに出場したこの選手をなだめようと、満面の笑みを浮かべながらモラントの胸や背中をポンポンと叩いた。試合の激しさを和らげるカワムラの軽妙なアプローチに魅了された人は多かったはずだ」

 出場時間は1分11秒と短かったが、コート内外で存在感を大いにアピールした河村。このコミカルな瞬間は見逃されることなく、ソーシャルメディア上にはファンから様々なリアクションを今もなお寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部

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