現地時間12月17日にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行なわれた「エミレーツNBAカップ2024」決勝は、ミルウォーキー・バックスがオクラホマシティ・サンダーを97-81で下し、2代目王者に輝いた。
試合は勝利したバックスが3ポイントを42.5%(17/40)の高確率で沈めたのに対し、サンダーは同15.6%(5/32)と不発。だが、もしサンダーがこの日の倍となる30%前後の確率を残したとしても、バックスがフロントコート陣の高さを最大限に生かしたことを考慮すると苦戦は必至だっただろう。
サイズで劣るサンダーは、バックスのコーナースリーを捨ててペイントエリアの守備を固めたものの、211cmのヤニス・アデトクンボに26得点、19リバウンド、2スティール、3ブロックを奪われ、10本のアシストから27得点も許した。
さらにバックスは、216cmのブルック・ロペスが効果的に3ポイントを決めて13得点に9リバウンド、208cmのボビー・ポーティスはフィールドゴール成功率22.2%(2/9)とショットこそ不調ながら9リバウンド、3アシストをマーク。バックスはこの3選手だけで計37リバウンドを奪取した。
NBAカップのMVPに選ばれたのは、大会を通じて平均30.5点、10.2リバウンド、7.7アシスト、1.17スティール、2.83ブロックにフィールドゴール成功率66.7%と猛威を振るったアデトクンボ。彼とフロントコートを組んで7年目のロペスは、地元メディア『Milwaukee Journal-Sentinel』で頼れる後輩を絶賛していた。
「シンプルに言うよ。彼こそが世界最高の選手。彼はオフシーズンに限らず、シーズン中でも毎日、毎試合で上手くなる方法を探り続けている。本当に凄いことだよ」
リーグ有数の高さを誇り、リムプロテクターとして相手にプレッシャーを与える36歳のロペスは、オフェンスではセカンドチャンスからの得点やディープスリーを武器にするなど、アデトクンボと抜群の相性を見せている。
そのアデトクンボはNBAカップ決勝戦を含めて今季出場した全試合で20得点、フィールドゴール成功率50%以上を記録中。3ポイント試投数は平均0.7本でキャリア3年目以降では最少の一方、制限区域内から75.9%(205/270)と驚異の決定力を見せ、ミッドレンジでも成功率53.8%(21/39)と高確率で決めている。
サンダーはNBAカップの準々決勝でダラス・マーベリックス、準決勝でヒューストン・ロケッツを倒して頂上決戦へ勝ち上がったが、アデトクンボのような選手はおらず、苦戦を強いられた。マーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)も「彼は間違いなく偉大な選手」と舌を巻いた。
「他の選手たちとはちょっと違う。彼がボールを受ける場所やエルボーのアイソレーションにポストアップ、それは毎晩目にするものじゃない。我々はこの敗戦から学び、次の対戦ではもっと良く対応できるだろう。あのチームとはあと2回対戦するからね」
NBAカップの決勝戦はレギュラーシーズン成績に含まれないため、この試合のスタッツは公式記録にこそ残るも、シーズン中とは別枠の扱いとなる。バックスとサンダーは2025年2月3日と3月16日に対決するだけに、どんな再戦になるのか楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
試合は勝利したバックスが3ポイントを42.5%(17/40)の高確率で沈めたのに対し、サンダーは同15.6%(5/32)と不発。だが、もしサンダーがこの日の倍となる30%前後の確率を残したとしても、バックスがフロントコート陣の高さを最大限に生かしたことを考慮すると苦戦は必至だっただろう。
サイズで劣るサンダーは、バックスのコーナースリーを捨ててペイントエリアの守備を固めたものの、211cmのヤニス・アデトクンボに26得点、19リバウンド、2スティール、3ブロックを奪われ、10本のアシストから27得点も許した。
さらにバックスは、216cmのブルック・ロペスが効果的に3ポイントを決めて13得点に9リバウンド、208cmのボビー・ポーティスはフィールドゴール成功率22.2%(2/9)とショットこそ不調ながら9リバウンド、3アシストをマーク。バックスはこの3選手だけで計37リバウンドを奪取した。
NBAカップのMVPに選ばれたのは、大会を通じて平均30.5点、10.2リバウンド、7.7アシスト、1.17スティール、2.83ブロックにフィールドゴール成功率66.7%と猛威を振るったアデトクンボ。彼とフロントコートを組んで7年目のロペスは、地元メディア『Milwaukee Journal-Sentinel』で頼れる後輩を絶賛していた。
「シンプルに言うよ。彼こそが世界最高の選手。彼はオフシーズンに限らず、シーズン中でも毎日、毎試合で上手くなる方法を探り続けている。本当に凄いことだよ」
リーグ有数の高さを誇り、リムプロテクターとして相手にプレッシャーを与える36歳のロペスは、オフェンスではセカンドチャンスからの得点やディープスリーを武器にするなど、アデトクンボと抜群の相性を見せている。
そのアデトクンボはNBAカップ決勝戦を含めて今季出場した全試合で20得点、フィールドゴール成功率50%以上を記録中。3ポイント試投数は平均0.7本でキャリア3年目以降では最少の一方、制限区域内から75.9%(205/270)と驚異の決定力を見せ、ミッドレンジでも成功率53.8%(21/39)と高確率で決めている。
サンダーはNBAカップの準々決勝でダラス・マーベリックス、準決勝でヒューストン・ロケッツを倒して頂上決戦へ勝ち上がったが、アデトクンボのような選手はおらず、苦戦を強いられた。マーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)も「彼は間違いなく偉大な選手」と舌を巻いた。
「他の選手たちとはちょっと違う。彼がボールを受ける場所やエルボーのアイソレーションにポストアップ、それは毎晩目にするものじゃない。我々はこの敗戦から学び、次の対戦ではもっと良く対応できるだろう。あのチームとはあと2回対戦するからね」
NBAカップの決勝戦はレギュラーシーズン成績に含まれないため、この試合のスタッツは公式記録にこそ残るも、シーズン中とは別枠の扱いとなる。バックスとサンダーは2025年2月3日と3月16日に対決するだけに、どんな再戦になるのか楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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