毎年NBAでは現地時間12月25日(日本時間26日、日付は以下同)に"クリスマスゲーム"として5試合が開催される。そこに選ばれるのは前シーズンの王者、強豪や人気チーム、スーパースターが在籍するチームが多い傾向にある。
今年はサンアントニオ・スパーズ対ニューヨーク・ニックス、ミネソタ・ティンバーウルブズ対ダラス・マーベリックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ボストン・セルティックス、ロサンゼルス・レイカーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ、デンバー・ナゲッツ対フェニックス・サンズが聖夜にコート上で競演する。
その一方で、今年のNBAカップ(旧インシーズン・トーナメント)で新王者に輝いたミルウォーキー・バックスと、そのバックスとNBAカップ決勝で対戦したオクラホマシティ・サンダーはクリスマスゲームから"落選"した。
今年8月に対戦カードがリークされた時点で、バックスのヤニス・アデトクンボはX(旧Twitter)で「クリスマスゲームはないの?」と投稿していたが、23日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』へ公開された記事では「失礼なこと」と漏らしていた。
「(バックスには)オールスターのスターターが2人もいる。デイム(デイミアン・リラード)とヤニスだ。しかも僕は(前回)オールスターの(ファン)投票でイーストどころかNBA全体でトップに立ったんだ。なのにクリスマスゲームが組まれていない。いったいどうなっているんだ?
(オールスター投票で)僕は1位でデイムはスターター入りしてMVPに選ばれたし、3ポイントコンテストも制した。今年はそうならないかもしれない。それは仕方ないとしよう。でもどうしてクリスマスに試合がないんだ? スモールマーケットだからか? そうかもしれない。NBA内にはアルゴリズム(大量のデータを素早く処理するための手順・計算方法)があるんだと思う」
昨季のバックスは主力の相次ぐ故障によってプレーオフでは1回戦敗退に終わったが、レギュラーシーズンはイースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)を残していた。ロスターにはアデトクンボとリラード以外にも、クリス・ミドルトン、ブルック・ロペスと計4人のオールスター経験者が在籍しており、クリスマスゲームに選ばれても決して不思議ではない。
一方、今季ウエスト首位を走るサンダーでエースを務め、昨季のMVP投票では2位に入ったシェイ・ギルジャス・アレキサンダーは、クリスマスゲームについて次のように話していた。
「がっかりしているのは確かだね。僕はクリスマス当日もプレーしたい。僕らはそれにふさわしいチームだと思っている。決めるのはNBAだけど、そのことを軽視してはいけない。僕らはコート上で自分たちに十分価値があると証明しているからね。しかも(レギュラーシーズンの)82試合だけでなく、プレーオフでもやっている」
東西の強豪チームの大黒柱の声は、はたしてリーグ関係者に届くのか。来季以降にNBAがバックスとサンダーをクリスマスゲームに組み込むのか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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その一方で、今年のNBAカップ(旧インシーズン・トーナメント)で新王者に輝いたミルウォーキー・バックスと、そのバックスとNBAカップ決勝で対戦したオクラホマシティ・サンダーはクリスマスゲームから"落選"した。
今年8月に対戦カードがリークされた時点で、バックスのヤニス・アデトクンボはX(旧Twitter)で「クリスマスゲームはないの?」と投稿していたが、23日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』へ公開された記事では「失礼なこと」と漏らしていた。
「(バックスには)オールスターのスターターが2人もいる。デイム(デイミアン・リラード)とヤニスだ。しかも僕は(前回)オールスターの(ファン)投票でイーストどころかNBA全体でトップに立ったんだ。なのにクリスマスゲームが組まれていない。いったいどうなっているんだ?
(オールスター投票で)僕は1位でデイムはスターター入りしてMVPに選ばれたし、3ポイントコンテストも制した。今年はそうならないかもしれない。それは仕方ないとしよう。でもどうしてクリスマスに試合がないんだ? スモールマーケットだからか? そうかもしれない。NBA内にはアルゴリズム(大量のデータを素早く処理するための手順・計算方法)があるんだと思う」
昨季のバックスは主力の相次ぐ故障によってプレーオフでは1回戦敗退に終わったが、レギュラーシーズンはイースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)を残していた。ロスターにはアデトクンボとリラード以外にも、クリス・ミドルトン、ブルック・ロペスと計4人のオールスター経験者が在籍しており、クリスマスゲームに選ばれても決して不思議ではない。
一方、今季ウエスト首位を走るサンダーでエースを務め、昨季のMVP投票では2位に入ったシェイ・ギルジャス・アレキサンダーは、クリスマスゲームについて次のように話していた。
「がっかりしているのは確かだね。僕はクリスマス当日もプレーしたい。僕らはそれにふさわしいチームだと思っている。決めるのはNBAだけど、そのことを軽視してはいけない。僕らはコート上で自分たちに十分価値があると証明しているからね。しかも(レギュラーシーズンの)82試合だけでなく、プレーオフでもやっている」
東西の強豪チームの大黒柱の声は、はたしてリーグ関係者に届くのか。来季以降にNBAがバックスとサンダーをクリスマスゲームに組み込むのか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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