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移籍後初のシカゴ凱旋を果たしたデローザン「ここで過ごした3年間は、まるで10年間のように感じた。楽しかったからね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.14

2021年から昨季まで3年間ブルズでプレーしたデローザンは、在籍時に平均25.5点、4.7リバウンド、5.1アシストをマークした。(C)Getty Images

 現地時間1月12日(日本時間13日、日付は以下同)にイリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで行なわれたサクラメント・キングスとシカゴ・ブルズによる一戦は、同点13度、リードチェンジ28度を数える激戦の末に、アウェーのキングスが124-119で勝利した。

 昨年12月27日、キングスは成績不振を理由にマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)を解任。ダグ・クリスティー暫定HCの下で新たなスタートを切ったチームは、28日のロサンゼルス・レイカーズ戦こそ落としたものの、30日のダラス・マーベリックス戦から7連勝を飾り、13日を終えてウエスタン・カンファレンス9位の20勝19敗(勝率51.3%)とした。

 ブルズ戦ではディアロン・フォックスが26得点、9リバウンド、ドマンタス・サボニスが22得点、15リバウンド、8アシスト、デマー・デローザンが21得点と3本柱が揃って20点以上を奪ったほか、マリーク・モンクが18得点、8リバウンド、9アシスト、2スティール、キーガン・マレーが14得点、5リバウンドを記録。

 今季からキングスでプレーするデローザンにとって、ブルズは昨季まで3シーズンを過ごした古巣。ザック・ラビーンやニコラ・ヴュチェビッチ、ロンゾ・ボールといった元同僚と対戦したこの日、ブルズはトリビュートビデオを用意してデローザンの凱旋を歓迎した。
 
「自分のことを愛してくれた、それに評価してくれた場所へ戻って来ることができてクールだったよ。ここで過ごした3年間は、まるで10年間のように感じた。楽しかったからね。このような感謝を示されると、いつも謙虚な気持ちになるんだ」

 デローザンは試合後にそう口にし、ブルズ時代を次のように振り返った。

「ここへやって来て、最初に僕はこの組織と街のために自分のすべてを持ち込めるようにトライした。それは示せたと思っているよ。ブルズを代表していたから、自分を偽ることなんてできなかった。僕はシカゴのカルチャーを体現していたんだ」

 デローザンが在籍した3シーズンでブルズがプレーオフへ出場したのは2022年の1回だけだったが、自身はレギュラーシーズンで平均25.5点、4.7リバウンド、5.1アシスト、1.1スティールを残し、勝負所で何度もチームを救うゲームウィナーを決めてきた。さらに平均得点でフランチャイズ史上2位、平均出場時間(36.7分)で同7位に入るなど、35歳の元オールスターはチームの歴史に確かな足跡を残したと言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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