マイアミ・ヒートは、現地時間1月15日(日本時間16日、日付は以下同)に敵地クリプトドットコム・アリーナで行なわれたロサンゼルス・レイカーズ戦を108-117で落とし、翌16日時点で今季戦績をイースタン・カンファレンス8位の20勝19敗(勝率51.3%)とした。
この試合、ヒートは66-54の12点リードで折り返すも、後半だけで11本のターンオーバーを犯すなど42-63とレイカーズに主導権を握られてしまい、逆転を許すことに。タイラー・ヒーローが7本の3ポイントを含むゲームハイの34得点をマークしたほか、ヘイウッド・ハイスミスとニコラ・ヨビッチが各12得点、ハイメ・ハケスJr.が11得点、バム・アデバヨが10得点をあげたものの、2連敗となった。
主砲ジミー・バトラー不在のなか、ウエスタン・カンファレンスのチームとのアウェー6連戦を3勝3敗で終えたヒートはホームに戻り、17日にはデンバー・ナゲッツ戦が控えている。
7試合の出場停止処分が明けるバトラーは、ナゲッツ戦に向けたインジュアリー・リポートに載っていないことから、この試合で復帰する可能性があるが、トレードを志願している現状を考えると、コートに立つかどうかは微妙と言わざるを得ない。
そうしたなか、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は遠征を終えてチームの現状をこう話していた。
「チームを一歩引いて見ると、私の眼には我々が大きく前進したと映っている。選手たちはステップアップして、この遠征期間中にいいプレーをしていた。勝ち越す機会もあったが、今夜負けたことでできなかった。だが我々はここ(マイアミ)へ戻って、金曜日にホームで行なわれる重要な試合へ向けて準備を進めていく」
今季のイーストは1位のクリーブランド・キャバリアーズ(34勝6敗/勝率85.0%)、2位のボストン・セルティックス(28勝12敗/同70.0%)、3位のニューヨーク・ニックス(27勝15敗/同64.3%)が6割を超える勝率を残している。
その一方で、4位のミルウォーキー・バックス(22勝17敗/同56.4%)から9位のデトロイト・ピストンズ(21勝20敗/同51.2%)までの6チームが2ゲーム差以内にひしめき合っているだけに、ヒートからすればここから抜け出してプレーオフ出場圏内まで順位を上げたいところだ。
チームトップかつキャリアハイの平均24.3点、5.7リバウンド、5.0アシストをマークするヒーローは、チームの現状と自身に対するマークについてこう話す。
「僕らは勝ち方を学ばないといけない。僕も含めてね。今は相手が僕へ仕向けてくるディフェンスを活用しようとしている。オープンショットをたくさん打っていくことで、相手はほかのことに過剰に反応するようになるから、僕へのディフェンスを上手く利用していきたい」
ヒートは今後、"不満分子"と化してしまったバトラーをローテーションへ戻すことになるのか。試合でインパクトを残すことができるなら、2月6日のデッドラインに向けてトレード価値も高くなるかもしれないが、遠征中に構築したケミストリーを乱す可能性もあるだけに、慎重な判断が迫られるだろう。
エースの自覚が芽生え、これまで以上にチームメイトたちを生かす姿勢を見せているヒーローの存在もあり、バトラー不在のまま戦い切ることになっても不思議はない。
文●秋山裕之(フリーライター)
この試合、ヒートは66-54の12点リードで折り返すも、後半だけで11本のターンオーバーを犯すなど42-63とレイカーズに主導権を握られてしまい、逆転を許すことに。タイラー・ヒーローが7本の3ポイントを含むゲームハイの34得点をマークしたほか、ヘイウッド・ハイスミスとニコラ・ヨビッチが各12得点、ハイメ・ハケスJr.が11得点、バム・アデバヨが10得点をあげたものの、2連敗となった。
主砲ジミー・バトラー不在のなか、ウエスタン・カンファレンスのチームとのアウェー6連戦を3勝3敗で終えたヒートはホームに戻り、17日にはデンバー・ナゲッツ戦が控えている。
7試合の出場停止処分が明けるバトラーは、ナゲッツ戦に向けたインジュアリー・リポートに載っていないことから、この試合で復帰する可能性があるが、トレードを志願している現状を考えると、コートに立つかどうかは微妙と言わざるを得ない。
そうしたなか、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は遠征を終えてチームの現状をこう話していた。
「チームを一歩引いて見ると、私の眼には我々が大きく前進したと映っている。選手たちはステップアップして、この遠征期間中にいいプレーをしていた。勝ち越す機会もあったが、今夜負けたことでできなかった。だが我々はここ(マイアミ)へ戻って、金曜日にホームで行なわれる重要な試合へ向けて準備を進めていく」
今季のイーストは1位のクリーブランド・キャバリアーズ(34勝6敗/勝率85.0%)、2位のボストン・セルティックス(28勝12敗/同70.0%)、3位のニューヨーク・ニックス(27勝15敗/同64.3%)が6割を超える勝率を残している。
その一方で、4位のミルウォーキー・バックス(22勝17敗/同56.4%)から9位のデトロイト・ピストンズ(21勝20敗/同51.2%)までの6チームが2ゲーム差以内にひしめき合っているだけに、ヒートからすればここから抜け出してプレーオフ出場圏内まで順位を上げたいところだ。
チームトップかつキャリアハイの平均24.3点、5.7リバウンド、5.0アシストをマークするヒーローは、チームの現状と自身に対するマークについてこう話す。
「僕らは勝ち方を学ばないといけない。僕も含めてね。今は相手が僕へ仕向けてくるディフェンスを活用しようとしている。オープンショットをたくさん打っていくことで、相手はほかのことに過剰に反応するようになるから、僕へのディフェンスを上手く利用していきたい」
ヒートは今後、"不満分子"と化してしまったバトラーをローテーションへ戻すことになるのか。試合でインパクトを残すことができるなら、2月6日のデッドラインに向けてトレード価値も高くなるかもしれないが、遠征中に構築したケミストリーを乱す可能性もあるだけに、慎重な判断が迫られるだろう。
エースの自覚が芽生え、これまで以上にチームメイトたちを生かす姿勢を見せているヒーローの存在もあり、バトラー不在のまま戦い切ることになっても不思議はない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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