国内バスケ

「せっかくなら真剣勝負を」Bリーグオールスターの“ユルい”雰囲気に批判の声も。主将務めた富樫勇樹は「もちろん怪我させないのは大前提ですけど...」

谷健生(THE DIGEST編集部)

2025.01.20

オールスターを振り返った富樫。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

  Bリーグ『ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI』が1月18日、19日にLaLa arena TOKYO-BAY(千葉県)で行なわれ、2日間で計2万人近くのブースターが集まるなど大盛況で幕を閉じた。

 メインイベントである『ALL-STAR GAME』では、選手紹介で「B・WHITE」の篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)が天井からゴンドラでコートに降り立ち、「B・BLACK」のスターティングメンバ―も、リーゼントのかつらを被って登場するなど試合前から会場を大いに沸かせていた。

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 今季からBリーグに参戦し、初めてオールスターに出場した渡邊雄太(千葉ジェッツ)は試合後、「普段のプレッシャーも一切なく、楽しんでやれた」とコメント。この言葉通り、オールスターゲームは怪我のリスクなどから、レギュラーシーズンに比べて大幅に"ユルい"雰囲気で進むため、代わりに選手らは普段コート上で見せないコミカルなシーンや派手なプレーで観客を盛り上げるのが通例となっている。

 リーグの人気選手が集まるとあって、会場の盛り上がりやエンタメ性はレギュラーシーズンにも引けを取らない一方で、一部のファンからは「せっかくなら真剣勝負を」「ダラダラやってるバスケを見せられても...」「普段の試合は観るけどオールスターは観ない」という厳しい声も上がっているのも確かだ。

「B・WHITE」キャプテンの富樫勇樹(千葉ジェッツ)も試合の強度の"さじ加減"がやはり「オールスターの難しさ」であることを認めた。「遠慮せずにどんどん良いペースでバスケットをした方が良いかなっていう話もありましたし、ディフェンス含め、プレッシャーもある程度かけながら。もちろん怪我させないようにというのは大前提ですけど」とチームとしての方針を明かし、「B・WHITE」は実際に良いテンポでバスケができたと振り返った。

 また、強度を上げる場面としては「その時の雰囲気(による)。一昨年茨城でやった時、そこそこの強度で最後やってた記憶もありますし、去年も良い試合を最後の方はしていた」と勝敗が決まる試合終盤を挙げ、今回もその時間帯に準備はしていたというが、点差や雰囲気の関係で"真剣勝負"は実現しなかったという。

 ブースターにとってリーグの人気選手の魅力を一度に、存分に感じられるイベントとして確立されている中で、主役である選手らも楽しみながらかつ、より良い試合を提供しようと試行錯誤を続けているようだ。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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