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NBA

「チームスポーツにGOATは存在しない」。名手ピッペンが持論を展開「レブロンと比較できる選手はいないが、彼がGOATになるのかは…」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.01.21

1990年代にジョーダンの相棒を務め、ブルズで6度の優勝を果たしたピッペンが史上最高の選手について語った。(C)Getty Images

1990年代にジョーダンの相棒を務め、ブルズで6度の優勝を果たしたピッペンが史上最高の選手について語った。(C)Getty Images

 マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンはシカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げ、“史上最高デュオ”の呼び声も高いが、近年は関係が泥沼化している。そのなかで、ピッペン本人が再び口を開いた。

 ジョーダンとピッペンは1987~93年、95~98年と10シーズンにわたってブルズで共闘。『StatMuse』によれば、レギュラーシーズン通算514勝177敗(勝率74.4%)、プレーオフ通算117勝51敗(勝率69.6%)、リーグ優勝6回と圧倒的な結果を残し、同期間中は個人スタッツでもジョーダンが平均31.5点、6.4リバウンド、5.6アシスト、2.5スティール、ピッペンが平均17.1点、6.4リバウンド、5.3アシスト、2.0スティールという高数値だった。

 しかし、2020年に公開されたブルズ黄金期の舞台裏を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』で、ジョーダンが必要以上に好意的に描かれていたことにピッペンが不快感を示した。翌21年に発売された自伝『Unguarded』では、「ジョーダンは自分を美化する一方で、私をはじめとしたチームメイトには十分な称賛を与えなかった」と名指しで批判した。

 さらに、23年5月にはブルズ時代の同僚ステイシー・キングがホストを務める番組『Gimme The Hot Sauce』で、ピッペンは「ブルズでプレーする前、ジョーダンのプレーを見ていた。彼はひどい選手で、一緒にプレーするのが恐ろしかった」と、ジョーダンを“ワンマンプレーヤー”呼ばわりして火に油を注いだ。
 
 そのなかで、ピッペンはパトリック・ベット・デイビッドがホストを務める『PBD Podcast』に出演。『ザ・ラストダンス』以降、ジョーダンとは「手短に話したくらいだと思う」とし、「良い会話だったか」との問いには「良かった」と即答した。

「マイケルはとても気難しい人間だ。偉大なチームメイトだけど、大親友にはなれなかった。(96~98年の)ラスト3回の優勝は、彼の家で一緒にトレーニングしていた。でもそれ以外、バスケットボールを離れたら多くの時間を過ごすことはなかった。ほとんどの時間はトレーニングするか練習コートにいた」

 ピッペンはジョーダンについて、「マイケルは別格だ。四六時中、競争を好む。ほとんどの人間はああはなれない」とコメント。その上で、史上最高の選手(GOAT)に関しても持論を述べている。

「チームとしての私の成功はレブロン(ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)よりも大きい。私は6個のリングを手に入れた(レブロンは4個)。チームスポーツにGOATは存在しない。レブロンとマイケルのどちらが優れているかと聞かれても、どちらもGOATではないし、勝ち方も異なるので決められない。レブロンと比較できる選手はいないが、だからと言って彼がGOATになるのかは、議論の余地がある」

 ピッペンが再びジョーダンについて語り始めたことで、両者の関係に動きがあるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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