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NBA

「私の中で全く疑いの余地はない」ピストンズOBのビラップスが“後輩”カニングハムのオールスター出場に太鼓判<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.22

ピストンズOBのビラップス(右)は「彼はオールスター」とカニングハム(左)を称賛した。(C)Getty Images

ピストンズOBのビラップス(右)は「彼はオールスター」とカニングハム(左)を称賛した。(C)Getty Images

 昨季、NBAワーストの28連敗を喫しフランチャイズ最低成績となる14勝68敗(勝率17.1%)に終わったデトロイト・ピストンズが、ケイド・カニングハムを中心に生まれ変わりつつある。

 今季は開幕4連敗とスタートこそ鈍かったが、そこから少しずつ白星を重ね、12月上旬に早くも10勝目をマーク。さらに12月21日のフェニックス・サンズ戦から1月13日のニューヨーク・ニックス戦までの12試合で10勝をあげ、ここまで22勝21敗(勝率51.2%)でイースタン・カンファレンス7位につけている。

 2021年のドラフト1位でピストンズに入団し、今季でキャリア4年目を迎えたカニングハムは、39試合で平均24.5点、6.5リバウンド、9.3アシスト自己最高のシーズンを送っている。加えてトリプルダブルを達成した7試合で6勝1敗と、自身の活躍がチームの勝利に直結している点も見逃せない。

 ただ、1月16日に発表された「NBAオールスターゲーム2025」のスタメンを決めるファン投票の第3回途中結果では、イーストのガード部門で7位(58万2617票)。票が伸びなかった原因として、チームの露出の少なさ(今季の全国放送は3試合)や、近年の低迷ぶりなどが挙げられるが、ピストンズOBで、現在はポートランド・トレイルブレイザーズでHC(ヘッドコーチ)を務めるチャンシー・ビラップスは“後輩”のオールスター出場に太鼓判を押している。
 
 1月6日の対戦でカニングハムに32得点、6リバウンド、9アシスト、2スティールの活躍を許して敗れた後、ビラップスHCは「私の中では全く疑いの余地はない。彼はオールスターだ」と称えていた。

 ビラップスは2000年代にピストンズの司令塔兼リーダーを務め、在籍8年間で平均16.5点、3.2リバウンド、6.2アシストをあげ、2004年にはファイナルMVPを獲得。引退後の2015年には背番号1が欠番となった偉大なレジェンドの言葉に、カニングハムは『NBA on TNT』の番組でこう反応している。

「彼のプレーを観てきた。あの(優勝した2003-04シーズン)チームはこの組織の歴史になっている。僕が(ビラップスのような)自分だけのチャプターを作り出せたら最高だね」

 今季のイーストはキャブズが快進撃を見せているが、開幕前はほとんどノーマークの存在だったピストンズの奮戦も、シーズン前半戦のサプライズのひとつだった。現在の成績はカニングハムの活躍なくしてあり得なかっただけに、HC投票でオールスター初出場を飾る可能性は十分あるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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