決意の渡米から4か月。河村勇輝が人並外れた適応能力を発揮し、アメリカの地でも本来の輝きを放ち始めている。
NBAのメンフィス・グリズリーズと、下部のGリーグを行き来可能な2WAY契約を結んでいる河村。グリズリーズでは現地1月22日時点で44試合中31試合にベンチ入りし、出場17試合、平均3.3分のプレータイムと出番は限られているが、下部チームのメンフィス・ハッスルではエース級の活躍を披露している。
ハッスルではここまで10試合に出場(すべて先発)し、平均34.8分のプレータイムで16.3点、3.7リバウンド、9.4アシスト、1.60スティールを記録。多くの期間でグリズリーズの方に同行していたため、全体の24試合のうちの4割ほどしかコートに立てていないが、平均出場時間はチーム2位、アシストはトップ(リーグ3位相当)と存在感は別格だ。
さらに注目すべきが、Gリーグ開幕から現在までの2か月間に見せた適応力だ。
ここまで出場した10試合を前半と後半の5試合ずつに区切ると、スタッツは以下の通りに変化している。
■前半5試合(11月15日~12月2日)
平均10.8点・11.6アシスト
フィールドゴール成功率27.7%(18/65)
3ポイント成功率27.6%(8/29)
■後半5試合(12月19日~1月20日)
平均21.8点・7.2アシスト
フィールドゴール成功率46.3%(37/80)
3ポイント成功率34.1%(15/44)
※各シュート成功率横のカッコ内は、成功数/試投数
前半5試合は、2戦目の16アシストを皮切りにすべてのゲームで2桁アシストをマーク。得点をアシスト数が上回るという、これはこれで見事なスタッツだが、一方でフィールドゴール成功率は2割台と低調。ボールのサイズや3ポイントの距離の違い、相手ディフェンダーとの間合いなど、アメリカのバスケットに順応中であることが数字に表われていた。
それが12月後半からの5試合になると得点が倍増。3ポイントはウインター・ショーケースの2試合(12月19日、22日)で12本中成功ゼロに終わったものの、以降の直近3試合では32本中15本成功(成功率46.9%)と完全に距離感を掴んだ印象だ。
日本時代から武器のひとつだったペイントアタックにも磨きがかかり、ディフェンダーと接触しながらレイアップを決め切るシーンも増えている。その結果、直近のテキサス・レジェンズ戦では24得点(フィールドゴール7/14、3ポイント4/10)、14アシスト、6スティールという渡米後最高のパフォーマンスを披露した。
河村は今週末(日本時間25日、26日)も引き続きハッスルの遠征に同行し、スーフォールズ・スカイフォース(マイアミ・ヒート傘下)との2連戦に出場する見込み。Gリーグで圧倒的な結果を残し、目指すはNBAの本契約。さらなるアピールに期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
NBAのメンフィス・グリズリーズと、下部のGリーグを行き来可能な2WAY契約を結んでいる河村。グリズリーズでは現地1月22日時点で44試合中31試合にベンチ入りし、出場17試合、平均3.3分のプレータイムと出番は限られているが、下部チームのメンフィス・ハッスルではエース級の活躍を披露している。
ハッスルではここまで10試合に出場(すべて先発)し、平均34.8分のプレータイムで16.3点、3.7リバウンド、9.4アシスト、1.60スティールを記録。多くの期間でグリズリーズの方に同行していたため、全体の24試合のうちの4割ほどしかコートに立てていないが、平均出場時間はチーム2位、アシストはトップ(リーグ3位相当)と存在感は別格だ。
さらに注目すべきが、Gリーグ開幕から現在までの2か月間に見せた適応力だ。
ここまで出場した10試合を前半と後半の5試合ずつに区切ると、スタッツは以下の通りに変化している。
■前半5試合(11月15日~12月2日)
平均10.8点・11.6アシスト
フィールドゴール成功率27.7%(18/65)
3ポイント成功率27.6%(8/29)
■後半5試合(12月19日~1月20日)
平均21.8点・7.2アシスト
フィールドゴール成功率46.3%(37/80)
3ポイント成功率34.1%(15/44)
※各シュート成功率横のカッコ内は、成功数/試投数
前半5試合は、2戦目の16アシストを皮切りにすべてのゲームで2桁アシストをマーク。得点をアシスト数が上回るという、これはこれで見事なスタッツだが、一方でフィールドゴール成功率は2割台と低調。ボールのサイズや3ポイントの距離の違い、相手ディフェンダーとの間合いなど、アメリカのバスケットに順応中であることが数字に表われていた。
それが12月後半からの5試合になると得点が倍増。3ポイントはウインター・ショーケースの2試合(12月19日、22日)で12本中成功ゼロに終わったものの、以降の直近3試合では32本中15本成功(成功率46.9%)と完全に距離感を掴んだ印象だ。
日本時代から武器のひとつだったペイントアタックにも磨きがかかり、ディフェンダーと接触しながらレイアップを決め切るシーンも増えている。その結果、直近のテキサス・レジェンズ戦では24得点(フィールドゴール7/14、3ポイント4/10)、14アシスト、6スティールという渡米後最高のパフォーマンスを披露した。
河村は今週末(日本時間25日、26日)も引き続きハッスルの遠征に同行し、スーフォールズ・スカイフォース(マイアミ・ヒート傘下)との2連戦に出場する見込み。Gリーグで圧倒的な結果を残し、目指すはNBAの本契約。さらなるアピールに期待したい。
構成●ダンクシュート編集部