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「リーグで唯一、確立されたNo.2がいないスーパースター」元選手がカリーとウォリアーズが抱える問題点を指摘<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.01.28

開幕スタートに成功したウォリアーズだが、シーズンが進むにつれて勢いが落ち、現在はウエスト11位とプレーオフ圏外にいる。(C)Getty Images

 今季のゴールデンステイト・ウォリアーズは開幕15試合で12勝と好スタートを切り、一時はウエスタン・カンファレンスの首位に立っていた。しかし、11月下旬の5連敗を機に調子を落とすと、その後の連勝はわずか2回(2連勝)にとどまり、現在は22勝23敗(勝率48.9%)でウエスト11位とプレーオフ圏外にいる。

 個人では平均22.3点のステフィン・カリーを筆頭に、アンドリュー・ウィギンズ(同17.1点)、ジョナサン・クミンガ(同16.8点)、バディ・ヒールド(同12.0点)、デニス・シュルーダー(同10.4点)と5人が2桁得点をマーク。さらに平均8点以上はモーゼス・ムーディー、ブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビス、ドレイモンド・グリーンと4人もおり、序盤戦はバランスの取れたオフェンスと堅いディフェンスで勝利を重ねていた。

 ただ、攻撃面でカリーに次ぐNo.2のポジションが定まらず、結果的にエースの負担が増加。平均得点は昨季から6点以上も減少(117.8点→111.3点)し、第3クォーター終了時点でビハインドだった試合は、わずか1勝(20敗)と苦しんでいる。 

 そんななか、『ESPN』でアナリストを務めている元選手のケンドリック・パーキンスは、現地時間1月25日(日本時間26日)に行なわれたウォリアーズとロサンゼルス・レイカーズ戦(レイカーズが118-108で勝利)の中継中に、今季のカリーが置かれた状況を次のように語った。
 
「ステフィン・カリーはリーグで唯一、確立されたNo.2がいないスーパースターだ。他のスーパースターたちを見てみると、レブロン・ジェームズにはアンソニー・デイビス、ケビン・デュラントにはデビン・ブッカー、ニコラ・ヨキッチにはラッセル・ウエストブルック、ヤニス・アデトクンボにはデイミアン・リラード、ルカ・ドンチッチにはカイリー・アービング、ジェイソン・テイタムにはジェイレン・ブラウンがいる」

"スプラッシュ・ブラザーズ"として、長年カリーの相棒を務めていたクレイ・トンプソンは、昨夏にダラス・マーベリックスへ移籍。29歳のウィギンズと32歳のヒールドにこれ以上の伸びしろはなく、若手有望株のクミンガは足首の負傷で1月上旬から戦線離脱を余儀なくされている。

 ウォリアーズ生え抜きのカリーは今年3月に37歳、グリーンは35歳を迎える。今季のチームは優勝はおろか、プレーオフ進出も危うい状況となっているが、フロントはこの状況を打破するために2月6日のトレード・デッドラインまでに補強に動くのか。

構成●ダンクシュート編集部

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