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「神から与えられた才能を持っているのに…」。欠場が続く“元MVP”エンビードに厳しい声「チームに悪い影響を与える」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.02.01

戦線離脱中のエンビードに対し、厳しい意見が飛び交っている。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは、MVP獲得経験もあるリーグ屈指の実力派センターだ。しかし、今季はヒザのケガで欠場が続く厳しい状況。元NBA選手のマット・バーンズ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)はチームへの悪影響を指摘している。

 2014年のドラフト全体3位指名でNBA入りしたエンビード。最初の2年間は足のケガで棒に振ったが、2016-17シーズンにデビューするとすぐにポテンシャルを発揮する。17-18シーズンからは7年連続でオールスターに選ばれ、21-22シーズンは平均30.6点、翌22-23シーズンは平均33.1点で2年連続得点王に輝いた。23年には自身初のシーズンMVPの勲章も手にしている。

 しかし、11年目の今季は左ヒザの故障で開幕に出遅れると、副鼻腔骨折、左ヒザの再負傷と、中盤戦にしてすでに33試合を欠場。出場13試合で平均24.4点、7.9リバウンド、フィールドゴール成功率45.2%と期待外れに終わっている。

 球団OBでもあるバーンズは人気ポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』で、「エンビードは序盤で悪いムードを作り出してしまった。彼はフランチャイズプレーヤーで、史上最高の選手の1人になり得る才能を持っているが、メンタルは整っていなくてめちゃくちゃだ」と糾弾した。
 
「心構えもハードワークも必要なレベルにない。才能に見合っていない。神から与えられた才能を持っているのに、マインドセットがそれとマッチしていないんだ。スター選手が毎回遅刻して、プレーせず、何が起こっているのかわからない状態なら、チームに悪い影響を与えるのは間違いない」

 ともにポッドキャストに出演したスティーブン・ジャクソン(元インディアナ・ペイサーズほか)は、「俺たちは幼い頃からバスケットボール始めたけど、彼は始めるのが遅すぎた」と、エンビードが15歳から競技を始めた点を指摘。バーンズも「健康なら、世界でベストプレーヤーにもなることができるのに」と続き、シクサーズの低迷を嘆いた。

「PG(ポール・ジョージ)は大きな契約を手に入れたがリズムを掴むのに苦労していた。彼はもっといい選手なのに。ほかにも、彼らはふたつの若い才能を持っている。タイリース・マキシーは今年オールスターになるチャンスがあるし(注:1月30日の発表で選出されず)、ジャレッド・マケインもケガをするまでは新人王になる勢いだった」

 現在、19勝27敗でイースト11位に沈むシクサーズ。エンビードが残りのシーズンをどれだけ稼働できるかで、今後の命運も変わっていくかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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