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【NBA】連日のビッグトレード成立!フォックスがスパーズへ移籍、ウェンバンヤマとの強力デュオ結成へ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.03

またもビッグトレードが成立し、スパーズでフォックス(左)&ウェンビー(右)の強力デュオが完成した。(C)Getty Images

 現地時間2月2日(日本時間3日、日付は以下同)、サンアントニオ・スパーズとサクラメント・キングス、シカゴ・ブルズによる3チーム間トレードがまとまったと米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。

 この動きで、ディアロン・フォックスとジョーダン・マクラフリンがスパーズへ、ザック・ラビーンとシディ・シソコ、計6本のドラフト指名権がキングスへ、ケビン・ハーターとトレ・ジョーンズ、ザック・コリンズ、さらに2025年ドラフト1巡目指名権がブルズへと渡った。

 前日に報じられたルカ・ドンチッチのロサンゼルス・レイカーズ行き、アンソニー・デイビスのダラス・マーベリックス行きと比べると、その衝撃度は低いものの、どちらのトレードもウエスタン・カンファレンスの順位争いに影響を与えることは間違いない。

 特に、スパーズは3チーム間トレードで先発陣を手放すことなく、27歳のスターガードを獲得し、ヴィクター・ウェンバンヤマとの強力デュオ形成に成功。直近4戦で1勝3敗と負け越し、ウエスト12位の21勝25敗(勝率45.7%)にいるチームが、ここから挽回していくことは十分可能だろう。
 
 2017年のドラフト1巡目5位でキングスから指名されたフォックスは、191cm・84kgのPG(ポイントガード)。低迷していたチームで奮闘を続け、2022-23シーズンにキングスをプレーオフへ導く原動力となり、オールスターとオールNBA3rdチーム入り、さらには初代最優秀クラッチプレーヤー賞にも輝いた。

 スパーズにはウェンバンヤマを筆頭にデビン・ヴァッセル、ケルドン・ジョンソン、ステフォン・キャッスル、ジェレミー・ソーハン、ジュリアン・シャンパニーといった若手が揃うだけでなく、キャリア10年以上を誇るベテランのクリス・ポールとハリソン・バーンズも今夏に加わっている。

 今季のフォックスは45試合に出場して平均25.0点、5.0リバウンド、6.1アシスト、1.5スティールにフィールドゴール成功率46.9%、フリースロー成功率82.9%を記録。昨年11月15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では延長の末に今季リーグ最多かつキャリアハイの60得点をマークしたほどの得点力を誇る。
 
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フォックス自身はトレードを要求していなかったが……