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レイカーズにとってドンチッチは「ギフト」。“アイドル”レブロンとの共闘に本人は「夢が叶った気分だよ」と興奮<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.05

ドンチッチはトレードが決まった直後にレブロンから電話があり、レイカーズ加入を歓迎されたという。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは現地時間2月4日(日本時間5日、日付は以下同)、大型トレードでダラス・マーベリックスから加入したルカ・ドンチッチ、マキシ・クリバー、マーキーフ・モリスの入団会見を開いた。

 会見にはJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)とロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)も同席。NBA歴代2位の通算17度の優勝を誇る名門は、過去にFA(フリーエージェント)やトレードでウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、シャキール・オニール、パウ・ガソルといったリーグを代表するビッグマン、そして2018年には現在も在籍中のレブロン・ジェームズを獲得し黄金期を築いてきた。

 ペリンカGMは今回のドンチッチ獲得を「ギフト」と評していた。

「今、我々は25歳ながら世界でトップ3に入る選手について話している。今後10年間のロスターを構築する上で、これほど素晴らしい出発点に立てるなど思ってもみなかった」

 レイカーズは4日の試合を終えて29勝19敗(勝率60.4%)でウエスタン・カンファレンス5位。現在のロスターには大黒柱のレブロンのほか、2020年のライジングスターズでドンチッチと共演した八村塁、伸び盛りのスコアリングガードのオースティン・リーブス、マブズ時代の同僚ドリアン・フィニー・スミス、身体能力の高いビッグマンのジャクソン・ヘイズ、守備力に長けたジャレッド・ヴァンダービルトといった選手が在籍している。
 
 ドンチッチ自身は左ふくらはぎのケガで1か月以上もコートから離れているが、復帰は着実に近づいており、5日のチーム練習には参加できる見込み。レイカーズでのデビュー戦は一際大きな注目を浴びるに違いない。

 なお、ドンチッチは以前からレブロンを「アイドル」と語っており、幼少期から憧れだった選手と一緒にプレーできることに興奮していた。

「まるで夢が叶った気分だよ。彼のことはいつも尊敬してきた。彼から学べることはたくさんある。すべてを学べること、それに一緒にプレーできることを楽しみにしている。最高の気分さ」

 チームはドンチッチ獲得のため、2人のスターター(アンソニー・デイビス、マックス・クリスティー)を放出。勝負のシーズン後半戦に向けてビッグマンの補強は必須となるが、コンディション面に不安を抱えるドンチッチにとって、NBAで20年以上も活躍を続けているレブロンから食事管理など学ぶことは多いはずだ。

 レブロンとドンチッチ、将来の殿堂入りが確実な2人のスーパースターを擁する新生レイカーズは、後半戦最大の注目チームになるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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