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NBA

ピストンズが10年ぶりの7連勝も、主砲カニングハムに慢心なし「毎晩粘り強く闘い、緊迫感を持ってプレーしないと」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.26

現在7連勝中と絶好調のピストンズだが、大黒柱のカニングハムに慢心はない。(C)Getty Images

現在7連勝中と絶好調のピストンズだが、大黒柱のカニングハムに慢心はない。(C)Getty Images

 現地時間2月24日(日本時間25日、日付は以下同)、デトロイト・ピストンズはホームのリトルシーザーズ・アリーナでロサンゼルス・クリッパーズと対戦した。

 同点11度、リードチェンジ17度を数えた熱戦は、ピストンズのオールスターガード、ケイド・カニングハムが最終クォーターに9得点を奪取。エースの活躍で終盤に抜け出したホームチームが106-97で勝利を収め、破竹の7連勝をマークした。

 この試合でカニングハムはゲームハイの32得点、7アシストに9リバウンド、3スティールをあげたほか、トバイアス・ハリスが20得点、5リバウンド、ジェイレン・デューレンが12得点、19リバウンド、アサー・トンプソンが10得点、3アシスト、4スティール、2ブロックを記録。ディフェンスではクリッパーズの得点源であるジェームズ・ハーデンを18得点、フィールドゴール成功率22.7%(5/22)に抑え込み、相手の17ターンオーバーから22得点を奪った。

 これまで3度(1989、1990、2004)NBAの頂点に立っているピストンズだが、過去5シーズンはいずれも勝率3割以下、直近2年は17勝、14勝と近年は完全にドアマットチームと化していた。しかし、クリーブランド・キャバリアーズをプレーオフチームに引き上げたJB・ビッカースタッフを新HC(ヘッドコーチ)に迎えた今季は、25日を終えた時点で32勝26敗(勝率55.2%)と勝ち越し、イースタン・カンファレンス6位の好位置にいる。
 
 ただ、弱冠23歳で古豪を牽引するカニングハムは謙虚さを失うことなくこう話していた。

「先走ってはいけない。1試合ずつ集中して臨むマインドセットを維持している。僕らはリーグからリスペクトを得る必要があると思っている。そのためにも、毎晩粘り強く戦い、緊迫感を持ってプレーしなきゃいけないんだ」

 現時点で、ピストンズは自動的にプレーオフへ駒を進めることができる6位にいる。だが昨季までリーグ下位に低迷し、苦しい日々を送り続けてきたカニングハムには“まだ何も証明していない”という思いが根底にあるのかもしれない。

 それでも、ピストンズが7連勝したのは2014年12月26日~2015年1月7日以来、約10年ぶりのこと。さらに開幕58試合を終えて32勝26敗は、2007-08シーズン(42勝16敗)以降ではベストの成績となっている。

 レギュラーシーズンは残り24試合で、ここから終盤戦に突入する。ピストンズが現在の順位をキープできるかは、この若き司令塔の双肩にかかっているといっても過言ではないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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