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カリーが“コーチの要望”で6年ぶりにダンク!「あれが僕のラストダンクだ」と“最後宣言”も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.03

カリーが6年ぶりのダンクについて語った。(C)Getty Images

 現地時間3月1日(日本時間2日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地ウェルズファーゴ・センターでフィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦するも、119-126で敗北を喫した。

 連勝が5でストップしたウォリアーズだが、今月14日には37歳の誕生日を迎えるエースのステフィン・カリーは、29得点に13アシストと大暴れ。加えて5本の長距離砲を決め切ったことで、レギュラーシーズン通算3ポイント成功数が3974本となり、前人未到の4000本まで残り26本に迫った。

 そしてこの試合の第4クォーター、カリーはバディ・ヒールドのパスを受けてワンハンドのダンクを成功。これは2019年2月21日以来、実に6年ぶりの一発だった。

「(前回決めたダンクのことは)もちろん覚えているよ。6年前、ホームで決めたんだ。バックカットして、KD(ケビン・デュラント/現フェニックス・サンズ)からのパスだったと思う。あの時は(ホームコートが)オラクル(アリーナ)だった。チェイス(センター)になってからは一度もダンクしていない」

 6年ぶりという事実が示すように、カリーがダンクをお見舞いするのは珍しいこと。実際にキャリア16年目、レギュラーシーズン通算1007試合の出場にして27本目のダンクとなったわけだが、これが見納めとなる可能性も高く、本人も「あれがおそらく僕の最後のダンクになる。そう確信している。あの一本が、みんなが目にする最後のダンクだった」と口にしていた。
 
 ちなみに、この日のダンクは1日のシュートアラウンドでジェリー・スタックハウスAC(アシスタントコーチ)から「3ポイント成功数歴代1位のシューターによるダンクが見てみたい」と言われたからだという。

 今季のカリーはシーズンの大半でヒザの痛みに悩まされてきた。それだけに、シクサーズ戦で決めたダンクは身体のコンディションがある程度良くなったのことを示すものであり、また試合中に起きた"おいしい場面"だったようだ。

「あんなおいしい場面があれば誰だって利用したいものさ。あれがおそらくラストダンクになるけどね……。だって僕は、これからずっとレイアップだけ打っていくことになるから」

 カリーにとって、試合中にダンクをすることが選手としてのゴールではないことは明白。キャリア16年目の今季も平均24.1点、4.5リバウンド、6.2アシスト、1.1スティールに3ポイント成功率39.6%(平均4.5本成功)をマークしており、これから先もウォリアーズが勝利するために必要な点を取り続けていく。

 そしてカリーが健在な限り、ウォリアーズが危険なチームであることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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