今季のフェニックス・サンズは、ここまで28勝33敗（勝率45.9％）でウエスタン・カンファレンス11位。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールというスタートリオを擁するにもかかわらずプレーイン圏外に沈んでおり、今シーズン最大級の期待外れチームとなっている。

　勝てない状況にあれば、チームの周囲に真意不明のネガティブな噂や憶測が飛び交うのはスポーツ界において免れられないこと。２月末には、就任１年目のマイク・ブーデンホルザーHC（ヘッドコーチ）とエースのデビン・ブッカーの間に不仲説が浮上するなど、不協和音が響き始めている。

　しかし、ブーデンホルザーHCはこの噂をすぐさま否定。さらにブッカーも、現地時間３月２日（日本時間３日、日付は以下同）のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を前に、指揮官との不仲説について言及した。
  「いや、コーチも言っていたように僕らは何度も話し合っているし、特に悪目立ちするような会話もないよ。選手とコーチの関係さ。物事が悪い方向に行くと、みんな何が原因なのかを突き止め、槍玉に上げようとする。いろいろなことを言ったりするものだ。素晴らしい関係なんだけどね。僕たちは同じ方向を向き、勝とうとしている。それがすべてさ」

　そう語ったブッカーだが、この日のウルブズ戦は相手エースのアンソニー・エドワーズに44得点の大爆発を許し、98－116で完敗。これでウエスタン・カンファレンス10位のダラス・マーベリックス（32勝29敗／勝率52.5％）とのゲーム差は4.0に広がり、プレーイン圏内からまた一歩遠のいてしまった。

　これ以上、ネガティブな噂が持ち上がることを防ぐためにも、なんとか浮上のきっかけを掴みたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

【画像】NBA最強の選手は誰だ？識者８人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介！