マイアミ・ヒートは今季途中に大黒柱のジミー・バトラーを放出し、ひとつの転換期を迎えた。プレーオフの当落線上にいる中で、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)はパット・ライリー球団社長に対して、チームを去るべきだとの持論を展開している。
ヒートは2019年夏にオールラウンダーのバトラーを獲得以降、イーストの強豪として浮上。若手のタイラー・ヒーローやバム・アデバヨも台頭し、20、23年と2度のファイナル進出を果たした。
しかし、昨夏にバトラーとの延長契約がまとまらず、チームとの関係が悪化。昨年12月にトレード話が浮上したが、バトラーの代理人であるバーニー・リーがその噂を否定し、球団社長のライリーも「我々はジミー・バトラーをトレードしない」と声明を発表していた。
その後、バトラーが1月2日のインディアナ・ペイサーズ戦後の会見で「俺はバスケットボールを楽しめる自分を取り戻したい。それがどこになろうと、すぐに見つけ出すだろう。俺はコート外ならここ(マイアミ)にいられてハッピーだ。でもある程度の支配力を取り戻したいし、チームの勝利を助けたい。ただ、今の俺にはそれができていない」とヒートでバスケットを楽しめていないと発言し、“事実上のトレード要求”をした。
これを受けてチームは、バトラーが球団に不利益となる行為を何度も繰り返したとし、7試合の出場停止処分を決定。一度はチームに復帰したものの、2月6日に5チーム間の大型トレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍となった。
バトラー放出後のヒートの成績は6勝17敗。3月5日のクリーブランド・キャバリアーズ戦から1990-91シーズン以来となる泥沼の10連敗を喫し、31勝41敗(勝率43.1%)でイースタン・カンファンレンス10位と苦しんでいる。
アリナスは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で「パット・ライリーは自分のやり方で成功を収めた。シャキール・オニール、ゲイリー・ペイトン、ジェームズ・ポージー、アントワン・ウォーカーがマイアミにやってきた。(でも)あれはライリーのやり方ではなく、マイアミのやり方だ。そして、優勝を手にした。ブロン(レブロン・ジェームズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)がやってきたのも、ライリーのやり方ではない」と語った。
そして、「パット・ライリーは自分自身を解雇しないといけない」と強烈な一言を突きつけた。
「誰もスポ(エリック・スポールストラ・ヘッドコーチ)には文句は言わない。彼はスポを監督しているようなものだ。ライリーは“ゴッドファーザー”だ。(彼がいる限り)マイアミが選手の行き先の第1オプションになることはない。レイカーズのショータイム・バスケットの方が断然面白い。もしヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)がマイアミに行ったら、俺は警鐘を鳴らすよ」
今季プレーオフを逃すことになれば、ヒートはチームの体制に何かしらの変化が起こるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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しかし、昨夏にバトラーとの延長契約がまとまらず、チームとの関係が悪化。昨年12月にトレード話が浮上したが、バトラーの代理人であるバーニー・リーがその噂を否定し、球団社長のライリーも「我々はジミー・バトラーをトレードしない」と声明を発表していた。
その後、バトラーが1月2日のインディアナ・ペイサーズ戦後の会見で「俺はバスケットボールを楽しめる自分を取り戻したい。それがどこになろうと、すぐに見つけ出すだろう。俺はコート外ならここ(マイアミ)にいられてハッピーだ。でもある程度の支配力を取り戻したいし、チームの勝利を助けたい。ただ、今の俺にはそれができていない」とヒートでバスケットを楽しめていないと発言し、“事実上のトレード要求”をした。
これを受けてチームは、バトラーが球団に不利益となる行為を何度も繰り返したとし、7試合の出場停止処分を決定。一度はチームに復帰したものの、2月6日に5チーム間の大型トレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍となった。
バトラー放出後のヒートの成績は6勝17敗。3月5日のクリーブランド・キャバリアーズ戦から1990-91シーズン以来となる泥沼の10連敗を喫し、31勝41敗(勝率43.1%)でイースタン・カンファンレンス10位と苦しんでいる。
アリナスは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で「パット・ライリーは自分のやり方で成功を収めた。シャキール・オニール、ゲイリー・ペイトン、ジェームズ・ポージー、アントワン・ウォーカーがマイアミにやってきた。(でも)あれはライリーのやり方ではなく、マイアミのやり方だ。そして、優勝を手にした。ブロン(レブロン・ジェームズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)がやってきたのも、ライリーのやり方ではない」と語った。
そして、「パット・ライリーは自分自身を解雇しないといけない」と強烈な一言を突きつけた。
「誰もスポ(エリック・スポールストラ・ヘッドコーチ)には文句は言わない。彼はスポを監督しているようなものだ。ライリーは“ゴッドファーザー”だ。(彼がいる限り)マイアミが選手の行き先の第1オプションになることはない。レイカーズのショータイム・バスケットの方が断然面白い。もしヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)がマイアミに行ったら、俺は警鐘を鳴らすよ」
今季プレーオフを逃すことになれば、ヒートはチームの体制に何かしらの変化が起こるかもしれない。
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