昨季まで5シーズン連続でプレーオフに出場しているマイアミ・ヒートが苦戦している。チームは現地時間3月5日(日本時間6日、日付は以下同)のクリーブランド・キャバリアーズ戦から4連敗に陥り、11日を終えて29勝35敗(勝率45.3%)でイースタン・カンファレンス9位となっている。
しかも、この4連敗はいずれも5点差以内の敗戦で、8日のシカゴ・ブルズ戦では11点リードで第4クォーターを迎え、10日のシャーロット・ホーネッツ戦では最大17点リードを奪ったものの、そこから痛恨の逆転負けを喫した。
今季のヒートは、オフに延長契約がまとまらず“不満分子”と化していたジミー・バトラーを2月にゴールデンステイト・ウォリアーズへ放出。その見返りに即戦力のアンドリュー・ウィギンズ、デイビオン・ミッチェル、カイル・アンダーソンを加えた。
だがチームはオールスターブレイク後に4勝7敗(勝率36.4%)、試合時間残り5分で5点差以内のクラッチ・シチュエーションでは2勝6敗(勝率25.0%)でリーグワースト2位タイに沈んでいる。
イースト8位のオーランド・マジック(30勝36敗/勝率45.5%)とはゲーム差なし、7位のアトランタ・ホークス(31勝34敗/勝率47.7%)と1.5ゲーム差と逆転は十分可能。ただ、10位のブルズ(27勝38敗/勝率41.5%)と2.5ゲーム差と、このまま黒星先行が続いた場合は、プレーイン・トーナメントへ出場できても不利なシードに落下する可能性もある。
そうしたなか、バム・アデバヨは米メディア『Clutch Points』へポジティブな言葉を発していた。
「僕らはこれまでに11勝30敗でシーズン前半戦を終えていたチームが、後半戦で30勝11敗へ好転するケースを見てきた。僕もキャリアで経験したことがあるし、7連敗したことだってある。だから僕の視点から見れば、僕らはまだ戦い続けることでチャンスはある」
ヒートの残り試合は18。そのうちホームが11試合とファンの前で戦えるのは大きなメリットで、在籍8年目のキャプテンは終盤戦に向けてこう意気込んでいた。
「僕らはシーズンを諦めてはいけない。ここまで来たらもう、“次の試合でやってやる”というメンタリティを持っていくこと。1試合勝てても、それがどれだけ続くかなんてわからない。僕らからすれば、自分たちの流れを手放さないようにしないと。今シーズン、僕らは数多くのことを乗り越えてきたからこそ、今ロープを手放してはいけないんだ」
今季もヒートの強みはディフェンスで、レーティング112.1はリーグ12位、平均110.5失点は同7位で、相手チームを101点以下に抑えた試合で15勝1敗を誇る。
ただ、試合を通してディフェンスが安定しているわけではなく、後半の得点が平均52.9点に対して失点は54.8と劣勢。第3クォーター終了時にリードされていた試合は6勝23敗と振るわない。
終盤戦でカギを握るのはオフェンス面。今季、フィールドゴール成功率で相手を上回った試合は24勝5敗、3ポイント成功率で上回った試合も22勝10敗と大きく勝ち越しているだけに、ヒーローとアデバヨの安定した働きをベースに、ウィギンズやテリー・ロジアー、ダンカン・ロビンソンらの奮起に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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しかも、この4連敗はいずれも5点差以内の敗戦で、8日のシカゴ・ブルズ戦では11点リードで第4クォーターを迎え、10日のシャーロット・ホーネッツ戦では最大17点リードを奪ったものの、そこから痛恨の逆転負けを喫した。
今季のヒートは、オフに延長契約がまとまらず“不満分子”と化していたジミー・バトラーを2月にゴールデンステイト・ウォリアーズへ放出。その見返りに即戦力のアンドリュー・ウィギンズ、デイビオン・ミッチェル、カイル・アンダーソンを加えた。
だがチームはオールスターブレイク後に4勝7敗(勝率36.4%)、試合時間残り5分で5点差以内のクラッチ・シチュエーションでは2勝6敗(勝率25.0%)でリーグワースト2位タイに沈んでいる。
イースト8位のオーランド・マジック(30勝36敗/勝率45.5%)とはゲーム差なし、7位のアトランタ・ホークス(31勝34敗/勝率47.7%)と1.5ゲーム差と逆転は十分可能。ただ、10位のブルズ(27勝38敗/勝率41.5%)と2.5ゲーム差と、このまま黒星先行が続いた場合は、プレーイン・トーナメントへ出場できても不利なシードに落下する可能性もある。
そうしたなか、バム・アデバヨは米メディア『Clutch Points』へポジティブな言葉を発していた。
「僕らはこれまでに11勝30敗でシーズン前半戦を終えていたチームが、後半戦で30勝11敗へ好転するケースを見てきた。僕もキャリアで経験したことがあるし、7連敗したことだってある。だから僕の視点から見れば、僕らはまだ戦い続けることでチャンスはある」
ヒートの残り試合は18。そのうちホームが11試合とファンの前で戦えるのは大きなメリットで、在籍8年目のキャプテンは終盤戦に向けてこう意気込んでいた。
「僕らはシーズンを諦めてはいけない。ここまで来たらもう、“次の試合でやってやる”というメンタリティを持っていくこと。1試合勝てても、それがどれだけ続くかなんてわからない。僕らからすれば、自分たちの流れを手放さないようにしないと。今シーズン、僕らは数多くのことを乗り越えてきたからこそ、今ロープを手放してはいけないんだ」
今季もヒートの強みはディフェンスで、レーティング112.1はリーグ12位、平均110.5失点は同7位で、相手チームを101点以下に抑えた試合で15勝1敗を誇る。
ただ、試合を通してディフェンスが安定しているわけではなく、後半の得点が平均52.9点に対して失点は54.8と劣勢。第3クォーター終了時にリードされていた試合は6勝23敗と振るわない。
終盤戦でカギを握るのはオフェンス面。今季、フィールドゴール成功率で相手を上回った試合は24勝5敗、3ポイント成功率で上回った試合も22勝10敗と大きく勝ち越しているだけに、ヒーローとアデバヨの安定した働きをベースに、ウィギンズやテリー・ロジアー、ダンカン・ロビンソンらの奮起に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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