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NBAの顔は厳しい批判にさらされる宿命?「レブロンがいなくなり、彼を“叩く”のが終わったら次はテイタムだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.19

昨季に初のリーグ制覇を果たしたテイタムだが、NBAの顔になっているとは言い難い。(C)Getty Images

昨季に初のリーグ制覇を果たしたテイタムだが、NBAの顔になっているとは言い難い。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、2022年から3年連続でオールNBA1stチームに選出されているリーグを代表するスター選手の1人だ。アメリカ代表としても五輪で2つの金メダルも獲得している一方で、周囲の評価はそこまで高くない。そのなかで、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、“ある展開”を予想している。

 2017年のNBAドラフトで全体3位指名を受けて19歳で名門セルティックスに入団したテイタムは、キャリア3年目の2019-20シーズンにオールスターに選ばれ、22年のプレーオフではカンファレンス・ファイナルMVPを受賞。同年はゴールデンステイト・ウォリアーズと激突したNBAファイナルで敗退したものの、23-24シーズンに自身初のリーグ優勝を果たした。

 今季もレギュラーシーズン72試合に出場してリーグ5位の平均26.8点、8.7リバウンド、6.0アシストをマークし、クリーブランド・キャバリアーズに次ぐイースタン・カンファレンスの第2シード(61勝21敗/勝率74.4%)獲得に貢献した。

 昨夏にセルティックスと5年総額3億1500万ドル(約449億円)のスーパーMAX契約を締結。誰もが一目置く実力者ながら、テイタムは『ワシントン・ポスト』のインタビューで「NBAの顔? 僕は全ての条件を満たしている。いつでも議論できる」と自身が過小評価されているとの感想を口にしたことでも話題となった。

 そんなテイタムに関して、アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)引退後のリーグの顔の1人に大胆指名した。
 
「現時点で、NBAのメディアが嫌っていたり敵に回したいと思っている選手はいない。彼らはウェンビー(ヴィクター・ウェンバンヤマ/サンアントニオ・スパーズ)の不利に働くようなことはしない。ステフ(ステフィン・カリー/ウォリアーズ)に対しても、若手に対しても同様だ。ブロン(レブロン)がいなくなり、彼を“叩く”のが終わったら次はテイタムだ」

 トップ・オブ・トップの選手は、称賛と同時に厳しい批判にさらされることも少なくない、としたアリナス。レブロンがその座に就く前は、コビー・ブライアント(元レイカーズ)がその立場にいたと即答した。

「“ネクスト・マイケル・ジョーダン”と言われる選手は、誰であれ嫌われる。レブロンの前? それは、コビー・ブライアント。頂点に近づいた男だ」

 テイタムがレブロンの次に“嫌われる選手”になることを予想したアリナスだが、今年3月には「テイタムはリーグの顔だ」と評価するコメントも残している。

「今は1980年代や90年代のように、スーパースターを良く見せていた時代ではない。この20年ほど、NBAの顔はネガティブなものばかりだ」

 昨季はリーグ優勝こそ果たしたが、ファイナルMVPは同僚のジェイレン・ブラウンに譲る形となったテイタム。チームの先頭に立ち、2年連続のリーグタイトル獲得を牽引できれば、正当な評価を勝ち得ることができるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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