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「オフェンスが酷かった。守備でもミスをした」ペイサーズに大敗のバックス指揮官が猛省「98点では相手を倒せない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.04.21

はたしてバックスは第2戦までに修正できるか?(C)Getty Images

 現地時間4月19日(日本時間20日、日付は以下同)、ミルウォーキー・バックスは敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズとのプレーオフ・ファーストラウンド第1戦に臨んだものの、98-117で完敗を喫した。

 エースのヤニス・アデトクンボこそ36得点に12リバウンドと奮闘したものの、ブルック・ロペスが9得点、ライアン・ロリンズは5得点、カイル・クーズマとトーリアン・プリンスに至っては無得点と、大黒柱以外のスターターが完全に沈黙。

 チーム全体のフィールドゴール成功率は41.7%(35/84)、3ポイント成功率も24.3%(9/37)とショットが乱調で、最大28点差をつけられての大敗だった。

 バックスは3月下旬からエースガードのデイミアン・リラードが右ふくらはぎの深部静脈血栓症のため離脱も、レギュラーシーズンを8連勝で締めくくるなど上り調子だった。それだけに、ペイサーズとの初戦は「酷かった」とドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は言う。

「我々のオフェンスが酷かった。オフェンス面で、あの時(シーズン終盤)のプレーができていなかった。それに数多くのショットを落とし、相手にたくさんのファーストブレイクを許してしまった。我々はディフェンス面でもミスをしてしまい、60%でショットを決められてしまったんだ。このチームはディフェンスからオフェンス、オフェンスからディフェンスと連結している。98得点では相手を倒せないだろう」
 
 指揮官が話したように、バックスは前半でペイサーズにフィールドゴールを61.0%(25/41)の高確率で決められてしまった。ただ、後半に入って同42.5%(17/40)と改善できていただけに、まったく歯が立たなかったわけではない。

 現在、リラードは血栓から回復して練習もこなしている。22日の第2戦、あるいは25日の第3戦で戦列復帰できる見込みと19日に米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じていることから、彼が戻ることでチームが勢いづき、戦力アップすることが期待できる。

 ただ、いくらプレーオフ経験が豊富なリラードとはいえ、約1か月ぶりの実戦で、相手はペイサーズだけに、すぐさま爆発して勝利へ導くことができるかは未知数。アデトクンボが主軸を務めつつ、ロペスやプリンス、ロリンズ、クーズマの先発陣がゲームを作っていくことが求められるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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