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NBA

王者セルティックスの対抗馬はバックス?現地識者が高評価「最も恐ろしいチームになっている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.23

2021年にヤニス(左)を中心にリーグを制したバックスはセルティックスの対抗馬として期待される。(C)Getty Images

2021年にヤニス(左)を中心にリーグを制したバックスはセルティックスの対抗馬として期待される。(C)Getty Images

 昨季のボストン・セルティックスは、レギュラーシーズンをリーグトップの64勝18敗(勝率78.0%)で終え、プレーオフでも16勝3敗(勝率84.2%)と圧倒的な強さを見せ、チーム史上18回目の頂点に立った。

 チームは7月上旬にエースのジェイソン・テイタムとスーパーMAX額で延長契約を締結したほか、攻守両面でスター選手を援護するデリック・ホワイト、ドラフト外入団からリーグ有数のシューターへ成長したサム・ハウザーとも延長契約を結んだ。

 これでテイタム、ジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデー、ホワイト、アル・ホーフォード、クリスタプス・ポルジンギス、ペイトン・プリチャード、ハウザーと、昨季のローテーション入りメンバーをキープすることに成功。

 選手たちはひとつ年を重ねるとはいえ、1968、69年以来のリーグ連覇に向けて視界は良好と言っていいだろう。

 そうしたなか、7月22日(日本時間23日)に米メディア『The Ringer』の創設者で“スポーツガイ”として知られるビル・シモンズが自身のポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』を更新。イースタン・カンファレンスにおけるセルティックスの対抗馬について言及した。

 今夏のFA(フリーエージェント)戦線で、ニューヨーク・ニックスはOG・アヌノビーと再契約、トレードでミケル・ブリッジズを獲得した一方で、先発センターのアイザイア・ハーテンスタインがオクラホマシティ・サンダーへ移籍した。
 
 他球団ではオーランド・マジックが2度の優勝経験を持つケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、コリー・ジョセフといったベテラン陣を補強。フィラデルフィア・セブンティシクサーズがリーグ有数の万能戦士ポール・ジョージを皮切りに、ケイレブ・マーティン、エリック・ゴードン、アンドレ・ドラモンドを獲得、さらにタイリース・マキシー、ケリー・ウーブレイJr.、カイル・ラウリーの引き留めにも成功し、大黒柱のジョエル・エンビードの周囲に超強力なメンバーを揃えた。

 だがシモンズは「イーストで最も気になっているのは(ミルウォーキー)バックスなんだ。この数週間、私は少し休暇を取っていたが、(その間に)バックスが最も恐ろしいチームになっている」と分析。

 昨季のチームはシーズン終盤に大黒柱ヤニス・アデトクンボが負傷。さらに新加入のデイミアン・リラード、ベテランのクリス・ミドルトンもケガに見舞われたこともあり、プレーオフではファーストラウンドでインディアナ・ペイサーズに敗れた。

 しかし今夏にチームは、ベテラン最低保証額でデロン・ライト、ゲイリー・トレントJr.、トーリアン・プリンスと契約し、選手層の厚みを増した。ヤニスやリラードを支えるパット・カナトン、ボビー・ポーティス、ブルック・ロペスも健在だけに、打倒セルティックスの筆頭候補に浮上する可能性は十分ある。
 
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