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NBA

【NBA】ペイサーズが“0/970”、“勝率0.235%”の逆境を跳ね返す大逆転劇!敵地でニックスを下しシリーズ先勝<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.05.22

第4Q最後の劇的弾を決めたハリバートンを中心に歓喜の輪を作るペイサーズ。敵地で大きな1勝をあげた。(C)Getty Images

第4Q最後の劇的弾を決めたハリバートンを中心に歓喜の輪を作るペイサーズ。敵地で大きな1勝をあげた。(C)Getty Images

 NBAプレーオフは現地5月21日、イースタン・カンファレンス決勝の第1戦が行なわれ、アウェーのインディアナ・ペイサーズ(第4シード)がニューヨーク・ニックス(第3シード)に138-135で勝利。歴史的な逆転劇で延長戦を制し、シリーズ初戦を白星で飾った。

 まさに歴史に残るミラクルゲームとなった。

 両チームとも序盤から一進一退の攻防を繰り広げるなか、第4クォーターに入ってニックスが14連続得点を含む17-2のランを仕掛け、残り6分26秒に最大17点をリード。この時点で勝敗は決したかと思われた。

 しかし諦めないペイサーズはここから怒涛の反撃を開始。アンドリュー・ネムハードとパスカル・シアカムの得点で点差を詰めると、交代で入ったアーロン・ネスミスが残り5分から3ポイント6本連続成功と猛スパーク。フリースローも決めて残り12秒で123-124と1点差に迫る。

 その後ニックスがフリースロー1本を決め、2点差で迎えたペイサーズ最後の攻撃。タイリース・ハリバートンが一度ドライブでペイントエリアに進入後、3ポイントラインまで下がって逆転のショットを放つ。ボールはリングを跳ねたのち、ネットに吸い込まれ、その瞬間ペイサーズの選手たちはハリバートンを中心に歓喜の輪を作った。

 この1本はレビューの結果、ハリバートンがわずかに3ポイントラインを踏んでいたため2ポイントになったものの、残り6分半で17点を追いついたペイサーズの勢いは止まらない。延長でも4点を先行されながら、ネムハードが7得点、オビ・トッピンが残り1分から2本のダンクを決めて接戦をモノにした。
 
 試合後、ペイサーズ球団公式Xが投稿したデータによると、過去27年間のプレーオフにおいて、残り2分50秒時点で14点以上リードされたチームは0勝970敗だった。

 また、NBAが試合の詳細データの統計を開始した1996-97シーズン以降、プレーオフの第4クォーターまたは延長の最後の50秒間で7点以上のビハインドを背負ったチームは4勝1702敗。4/1702=勝率0.235%という奇跡的な確率だが、なんと今回の勝利を含め3勝が今プレーオフのペイサーズが記録したものとなっている。

 劇的な形で白星発進を飾ったチームは、殊勲のハリバートンが31得点、11アシスト、反撃の立役者ネスミスが3ポイント8/9でプレーオフ自己最多の30得点(第4クォーター20得点)を奪取。

 一方、ホームで痛恨の負けを喫したニックスはジェイレン・ブランソンが43得点、カール・アンソニー・タウンズが35得点、12リバウンドを記録した。

 衝撃の幕開けとなったカンファレンス決勝は今後、どちらかが4勝をあげるまで中1日で進んでいく。再び聖地マディソンスクエア・ガーデンで行なわれる23日(日本時間24日)の第2戦も、必見のゲームとなりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
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