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初優勝から2年、後退が続くナゲッツにトレードの勧め。元選手が進言「まずはMPJを放出しないと」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.05.23

ヨキッチ(右)、ゴードン(中央)は健在ぶりを示した一方で、ポーターJr.(左)はプレーオフで平均9.1点と不振。トレードに動くか。(C)Getty Images

 デンバー・ナゲッツは今シーズン、プレーオフ1回戦でロサンゼルス・クリッパーズを4勝3敗で下すも、続くカンファレンス準決勝でオクラホマシティ・サンダーに最終戦までもつれる死闘の末3勝4敗と屈し、無念の敗退となった。

 2023年のリーグタイトル獲得から2年連続で無冠となったなか、元NBA選手のジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)はトレードの必要性を主張している。

 今季のナゲッツは、レギュラーシーズン50勝32敗でウエストの第4シードを獲得。しかし、終盤戦に調子を落とし、残り3試合となった現地4月8日にマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)を解任し、リードアシスタントを務めていたデイビッド・アデルマンへ引き継ぐドタバタ劇があった。

 平均29.6点、12.7リバウンド、10.2アシストと史上3人目のシーズン平均トリプルダブルを達成したニコラ・ヨキッチを擁し、クリッパーズとのプレーオフ1回戦こそ突破したものの、カンファレンス準決勝ではリーグ最高勝率のサンダー相手に最終戦まで粘りながら最後は完敗し、シーズン終了となった。

 元選手のティーグは自身がホストを務めるポッドキャスト『Club 520 podcast』で、先発の1人を放出すべきと唱え、ある選手の名前を挙げた。

「優勝の可能性はもう終わりだ。大きなトレードをしないといけない。MPJ(マイケル・ポーターJr.)だ。まずはMPJを放出しないとね」
 
 ジャマール・マレー、クリスチャン・ブラウン、ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ヨキッチとスタメンを固定して戦ったナゲッツ。共演者たちはポーターJr.を残し、マレーをトレードの駒にすることを提案したが、ティーグはこれを拒否した。

「(マレーをトレードして)トレイ・ヤングをデンバーに?嫌だね。私がGM(ゼネラルマネージャー)なら、ヤング獲得のためにマレーを放出したくない。真っ先に断るね。もう1人ガードが必要だとは思うけど、MPJを出さないといけない。ジャマール・マレーをトレードする必要はないと思う」

 ティーグとしては、ナゲッツは新たにスーパースターを獲得する必要はないという。

「スタープレーヤーはいらないと思う。ジョーカー(ヨキッチ)がいるからね。でも、新たな"共演者"は必要だ。おそらく若い選手を連れてくるだろう。ラス(ラッセル・ウエストブルック/36歳)はいいプレーをした。私がGMなら彼をキープする。ベンチに置くことにはなるけどね」

 またティーグは、「マローン(前HC)がいれば、もっと上手くいっただろうね。ロッカールームで問題を抱えていたのだから、一概にはそんなことは言えないだろうけど、それでも彼は他の選手をもっと起用したと思う」と指摘。マローンHC解任の影響は否めないと述べた。

 フランチャイズ史上初のリーグ制覇を果たしてから2年。ヨキッチが2027-28シーズン(最終年はプレーヤーオプション)まで契約を残すなかで、どのようなチーム作りをしていくのか。元王者が大きな転機を迎えようとしている。

構成●ダンクシュート編集部
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