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「あまりにも主人公すぎる」前半0得点→第4Qだけで14得点と“覚醒”! 大逆転V決めた比江島慎にファン大興奮「あの3Pは痺れた」【Bリーグ】

THE DIGEST編集部

2025.05.28

値千金の3Pシュートを沈めた比江島。写真:B.LEAGUE

値千金の3Pシュートを沈めた比江島。写真:B.LEAGUE

 Bリーグの年間王者を決める大一番、「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」第3戦が横浜アリーナで行なわれ、宇都宮ブレックスが琉球ゴールデンキングスを73対71で下して成績を2勝1敗とし、3季ぶり3度目のチャンピオンに輝いた。試合を決めたのは、比江島慎の劇的な3Pシュートだった。

【画像】華麗なプレーでB.LEAGUE ALL-STAR GAMEを盛り上げた宇都宮ブレックス・比江島慎を特集!
 宇都宮Wエースのひとりとして、レギュラーシーズン平均13.2得点、3Pシュート成功率44.3%とチームをけん引してきた比江島は、この試合の前半は無得点と苦戦を強いられた。チームも琉球にリードを許す展開が続き、前半を12点差で折り返した。

 比江島はファイナル第1、2戦でも平均6.5得点、3P成功率22.2%(2/9)、フリースロー成功率30%(3/10)とシュートタッチに苦しんでおり、今回の大一番でも前戦までの不調を引きずっている様子だった。

 それでも第3Qでフリースローを1本沈め、待望の初得点で流れを作った比江島は、ギャビン・エドワーズへアシストを供給。さらにジャンプシュートで初フィールドゴールをヒットさせ、1点差まで詰め寄る。

 そして運命の第4Q、眠れる獅子が覚醒した。開始直後にジャンプシュートを決めた比江島は、続く攻撃でついに3Pシュートをヒット。インサイドの要、エドワーズをファウルトラブルで失うも、難しいフローターやプルアップジャンパーを次々と沈めていった。

 残り55秒で琉球のケヴェ・アルマにフリースロー2本を沈められて再度ビハインドを背負った宇都宮だったが、Wエースのもうひとり、DJ・ニュービルのドライブでディフェンスがインサイドに収縮したところで、コーナーに待機していた比江島にボールがわたった。

 ミスが許されない状況のなか、比江島が3Pシュート。これが正確にリングを通過して宇都宮が土壇場で再逆転。止まらないエースはさらに点差を広げる貴重なフリースロー2本も沈めてみせた。

 激しい攻防の末に最後までリードを守り切った宇都宮が、大逆転で史上最多3度の栄冠を手にした。劇的な試合展開と第4Qだけで14得点(ゲーム通して17得点)を決めた比江島に対し、ファンから興奮と驚きの声が寄せられた。

「最後の最後までアツい、すごいゲームだった」
「歴史に残るすごい試合でした...」
「あの3ポイントは痺れた」
「あまりにも主人公すぎる。遅れてやってくるヒーローなんか???」

 今年2月に指揮官のケビン・ブラスウェル氏の急逝。チームにとって耐えがたい、悲しい出来事を経験した比江島は試合直後、涙を流して勝利を噛み締めた。インタビューでは「最後はケビンが僕の背中を押してくれた。ケビンのために優勝できて本当にうれしい」と亡き恩師に思いを馳せた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大一番で決めた!!!比江島慎が不調はねのけ値千金の3Pシュートを沈める
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