現地時間６月19日、米スポーツ専門局『ESPN』の番組「The Pat McAfee Show」のNBAファイナル版が公開され、現在アーカンソー大学で指揮を執るジョン・カリパリHC（ヘッドコーチ）がリモートで出演した。

　大学コーチ歴30年以上を誇るカリパリは、これまでマサチューセッツ大、メンフィス大、ケンタッキー大の指揮官を歴任し、2012年にはケンタッキー大でアンソニー・デイビス（現ダラス・マーベリックス）らを擁してNCAAトーナメントを制覇。

　また、メンフィス大では2007－08シーズンにデリック・ローズ（元シカゴ・ブルズほか）、ケンタッキー大時代の2017－18シーズンにはシェイ・ギルジャス・アレキサンダー（SGA／オクラホマシティ・サンダー）と、２人の“将来のMVPプレーヤー”を指導した実績を持つ。
  　2011年にNBA史上最年少でシーズンMVPに輝いたローズと、今季MVPを受賞したSGAは、どちらもリーグを代表するエリートガードで、現在SGAはサンダーのエースとしてファイナルを戦っている。

　サンダーは19日（日本時間20日）の第６戦を91－108で落とし、SGAはシリーズワーストの21得点にキャリアワーストタイの８ターンオーバーと不発に終わったものの、シリーズ平均30.5点、4.5リバウンド、4.5アシスト、2.0スティール、1.5ブロックとオールラウンドな成績を残していて、22日（同23日）の第７戦でサンダーを勝利に導くことができれば、ファイナルMVPという新たな勲章を手にする可能性が高い。

　ローズとSGA、いずれも大学は１シーズンのみの在籍だったが、カリパリHCは番組内で両選手について「同じDNAが備わっていた」と、２人の共通点を語った。

「彼らは最高のチームメイトだ。シェイはチームメイトたちが一緒にいない限り、インタビューに応じることはない。デリックの場合はチームメイトたちが一緒にいないと写真に映ろうとしない。それに彼らと一緒にプレーした選手たちから、あの２人が悪い話を口にしたなんて聞いたことがない。それだけあの２人は素晴らしいチームメイトなんだ。

　彼らはいずれも、不思議と何かに駆り立てられていた。その要因のひとつは自分自身の実力を証明しようと努力していたこと。『僕はみんなが思っているよりも上手いんだ』とね。周囲からの期待に応えようとしていた」